出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
江戸時代の実業系の往来物。1694年(元禄7)初刊。その後,版を重ね広く普及した。大坂の書家兼作家堀流水軒(りゅうすいけん)の作。内容は帳簿・貨幣をはじめ,商品として扱われる品物全般にわたる。「名頭と江戸方角と村の名と商売往来これでたくさん」といわれたように,寺子屋へ通う子供の基本的な教育内容となっていった。またその後発行された農業系や手工業系の往来物のモデルともなった。「日本教科書大系」所収。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…古典的な往来物をはじめとして,板行されたものは数百種にのぼるが,寺子屋の教師は手書きの教科書を子弟に与えることが一般であったから,江戸時代を通じて各地で作られ,改修された往来物の数を把握することは容易ではない。その中で主なものをあげると,《田舎往来》《農業往来》《百姓往来》などは農事暦を中心に,農業の基本的な知識をまとめており,町人の間で用いられたものとしては,往来物の中でもっとも多くの人々に使用されたものとされている《商売往来》をはじめとして,《問屋往来》《呉服往来》《万祥廻船(ばんしようかいせん)往来》などがある。また《日本国尽》《都名所往来》《浪花往来》など,地理風俗を記した往来も早くから作られ,江戸後期には《中仙道往来》のように各地の風物を記述するものもあらわれ,明治初頭の《世界風俗往来》に及んでいる。…
…時代の進展とともに,この往来物の種類は増え,内容も修正されていった。17世紀末,元禄年間に出された《商売往来》には商売に必要な文字・単語が網羅され,それは時代とともに増加していった。その巻末近くには商人にとって必要な心得として読み書き算がかかげられていた。…
※「商売往来」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新