喜多宗雲(読み)きたそううん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「喜多宗雲」の意味・わかりやすい解説

喜多宗雲
きたそううん

江戸時代前期,明暦~寛文期(1655~73)に活躍した黄檗派画家肖像画が多く,人物隠元隆琦や木庵性瑫など比較的初期の来朝黄檗僧(→黄檗宗)に限定される。濃淡による陰影を施した写実的作風で,同一画題を同一構図で描いたものが多い。また,部分的に特殊な絵具による油彩技法を使用。主要作品に『隠元倚騎獅像』(神戸市立博物館),『隠元・木庵・即非像』(同)などがある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「喜多宗雲」の解説

喜多宗雲 きた-そううん

?-? 江戸時代前期の画家。
明暦-寛文(1655-73)のころ長崎で黄檗(おうばく)派の肖像画を開拓したひとり。隠元隆琦(りゅうき)の弟子ともいわれる。木庵性瑫(もくあん-しょうとう),即非如一(にょいち)らの初期の渡来僧を,西洋画的な陰影法をもちいて写実的にえがいた。喜多元規(げんき)の父,あるいは師とされる。作品に「隠元騎獅像」。

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