国権の最高機関(読み)こっけんのさいこうきかん

知恵蔵「国権の最高機関」の解説

国権の最高機関

憲法国民主権を定め、衆参両議院は「全国民を代表する選挙された議員で組織する」(43条)と国会が国民を代表する機関であることを規定している。議員定数衆院が2000年6月の総選挙から20減って480人に。参院は01年7月の参院選から5減って247人に、04年の参院選からさらに5減って242人になった。国会の地位については「国権の最高機関で、国の唯一の立法機関」(41条)としている。「国権の最高機関」とは最も重要な機関で、政治が国会を中心に民意を反映して執り行われるべきことを示したもの。すべてに優越するというわけではなく、内閣には衆院の解散権が認められ、司法権は独立し、違憲立法審査権を持っている。このため「政治的美称」と指摘する人もいる。背景には行政優位、官僚主導の政治という実態がある。「唯一の立法機関」とは国会が立法権を独占することを定めたもので、「天皇ハ帝国議会ノ協賛ヲ以テ立法権ヲ行フ」「天皇ハ法律ヲ裁可シ其ノ公布及執行ヲ命ス」という明治憲法とは基本的に異なる。

(星浩 朝日新聞記者 / 2007年)

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デジタル大辞泉「国権の最高機関」の解説

こっけん‐の‐さいこうきかん〔‐サイカウキクワン〕【国権の最高機関】

立法行政司法といった国家権力を担う機関のうち、最も重要な機関。国会のこと。
[補説]日本国憲法第41条に「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」とある。「最高機関」の意味については諸説があり、通説では、主権者である国民を代表する国会が国政の中心的位置を占める最も重要な機関であることを強調する修辞的表現で、法的な意味はないとされる(政治的美称説)。ほかに、立法権を独占する国会は、文字通り、内閣裁判所といった他の国家機関の上位に立つという統括機関説、国会は、三権相互の関係を調整する地位にあると解釈する総合調整機能説、国会は国政全般が円滑に進むよう絶えず配慮すべき立場にあることから、国政において最高の地位にあるとする最高責任地位説などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「国権の最高機関」の解説

国権の最高機関
こっけんのさいこうきかん

国会は選挙で選ばれた議員で構成され,議員の集合体としての政党政党政治を行う場であって,総理大臣および内閣の基盤として行政府の頂点であり,かつ唯一の立法機関でもある。このことから国会は国権の最高機関であるといわれる。

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