国権の最高機関(読み)コッケンノサイコウキカン

デジタル大辞泉 「国権の最高機関」の意味・読み・例文・類語

こっけん‐の‐さいこうきかん〔‐サイカウキクワン〕【国権の最高機関】

立法行政司法といった国家権力を担う機関のうち、最も重要な機関。国会のこと。
[補説]日本国憲法第41条に「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一立法機関である」とある。「最高機関」の意味については諸説があり、通説では、主権者である国民を代表する国会が国政の中心的位置を占める最も重要な機関であることを強調する修辞的表現で、法的な意味はないとされる(政治的美称説)。ほかに、立法権を独占する国会は、文字通り、内閣裁判所といった他の国家機関の上位に立つという統括機関説、国会は、三権相互の関係を調整する地位にあると解釈する総合調整機能説、国会は国政全般が円滑に進むよう絶えず配慮すべき立場にあることから、国政において最高の地位にあるとする最高責任地位説などがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国権の最高機関」の意味・わかりやすい解説

国権の最高機関
こっけんのさいこうきかん

国会は選挙で選ばれた議員で構成され,議員の集合体としての政党政党政治を行う場であって,総理大臣および内閣の基盤として行政府頂点であり,かつ唯一の立法機関でもある。このことから国会は国権の最高機関であるといわれる。

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