国際会計基準(読み)こくさいかいけいきじゅん

百科事典マイペディア「国際会計基準」の解説

国際会計基準【こくさいかいけいきじゅん】

世界各国の会計士団体などにより構成されている国際会計基準委員会(IASC)が国際的な比較可能性を達成するために作成する会計基準。International Accounting Standards,略称IAS。証券監督者国際機構(IOSCO)が〈国際的な公募および上場をする企業の会計基準(コア・スタンダード)として必要な構成をもち完成したものであること〉としてIASに提示した40項目の個別会計基準(財務諸表減価償却,研究開発費,退職給付,リース会計など)からなっている。IAS作成の背景には,各国の企業が世界の証券市場からの資金を調達するようになったことや,企業の多国籍化等が挙げられる。IASは連結決算中心,金融資産の時価評価等の開示主義を特徴としており,日本の現行基準との差異は大きい。2000年以降IASが企業会計の国際基準として定着つつあり,日本でも主要な会計基準の見直しがすすんでおり,これに対する企業の対応が迫られている。
→関連項目企業会計原則時価主義連結財務諸表

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ASCII.jpデジタル用語辞典「国際会計基準」の解説

国際会計基準

世界の会計士団体で構成される国際会計基準委員会(IASC:International Accounting Standards Committee)によって策定が進められてきた国際的な会計基準。各国の証券市場監督当局からなる証券監督者国際機構(IOSCO)は2000年5月に国際会計基準を、企業が国際市場で資金調達をする際に使う指針として認めている。IASCは2001年に、各国の国内基準を国際標準に統合することを目的に、国際会計基準理事会(IASB:International Accounting Standards Board)になり、今後の国際会計基準は、IASBが設定・公表する国際財務報告基準IFRS:International Financial Reporting Standards)に収束されていくことになっている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「国際会計基準」の解説

国際会計基準
こくさいかいけいきじゅん
International Accounting Standerds; IAS

特定の国の制度によらない国際的な会計処理基準。 1973年に設立された公認会計士連合である国際会計基準委員会が中心となり,財務諸表作成上の基準を定め,公表している。委員会には現在世界各国で 100をこえる団体が加盟,それぞれの国の国内法が基準に調和するよう活動を続けているが,企業は必ずしも国際基準への依拠は義務づけられていない。しかし,企業活動のグローバル化を背景にして,各国の規制当局で組織する国際証券監督者機構 (IOSCO) が基準に強制力をもたせる方向で調整を始めている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)「国際会計基準」の解説

国際会計基準
こくさいかいけいきじゅん
International Accounting Standards

国際財務報告基準の旧称。1973年に設立された国際会計基準委員会(IASC)が作成した国際的な統一会計基準であったが、2001年IASCが国際会計基準審議会(IASB)に改組され、国際会計基準は国際財務報告基準とよばれるようになった。

[佐藤宗弥・編集部]

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会計用語キーワード辞典「国際会計基準」の解説

国際会計基準

世界各国の企業の財務諸表を比較可能にするために国際会計基準審議会(IASB)が設定した会計基準のこと。グローバル化が進み、投資家が世界中の企業に投資したいと思い始めたことが原因。特に日本は国際会計基準と大きく離れていたため会計ビッグバンと呼ばれるような大きな改正の一因ともなった。

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世界大百科事典 第2版「国際会計基準」の解説

こくさいかいけいきじゅん【国際会計基準 international accounting standards】

経済活動の国際化,とくに企業の多国籍化および資本の国際的交流が進展するにつれて,各国の会計原則間の相違点につき,相互に調整を図る必要が痛感されるようになった。それは,多国籍企業連結財務諸表に含まれるべき関係諸会社の財務諸表が各国の会計原則の相違により,異なる会計方法にもとづいて作成され異なる会計原則に照らして監査されることによる連結および監査上の不都合,および各国の証券市場で同一企業の財務諸表が異なる会計原則にもとづく開示を要求されることの不都合を,各国の経済界とくに会計関係者が認識するようになったからである。

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