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国際温度目盛(り) コクサイオンドメモリ

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デジタル大辞泉の解説

こくさい‐おんどめもり〔‐ヲンドめもり〕【国際温度目盛(り)】

1989年の国際度量衡学会が採用し、90年1月1日から実施の温度目盛り。0.65ケルビン以上の実用温度について正確に温度定点と定点以外の温度を決める公式を定めたもの。定点として金点・銀点などがあるが、水の沸点は定点とされない。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

国際温度目盛
こくさいおんどめもり
international temperature scale

1990年より実施されている温度目盛。略称はITS-90。量としての温度に熱力学温度絶対温度と同じ)を採用し、その単位にはケルビン(記号:K)を使用する国際単位系(SI)においては、熱力学温度そのものを実際にはかることは簡単ではない。そこで、事実上の熱力学温度と一致し、測定しやすい温度目盛を構築する方法が考案されている。ここでは、ある領域の温度を測定する方法とそれを校正するための17の定義定点が設定されている。1990年より前は、熱力学温度に近似させた目盛として国際実用温度目盛(International Practical Temperature Scale)が採用されていたが、1990年には、いっそう熱力学温度に近い目盛が構築できるようになり、「実用」を省いた温度目盛として設定されている。
 ITS-90の各温度領域における定義と測定方法の概略は、次のとおりである。
(1)0.65Kから5.0Kまでの領域:
 ヘリウム(3Hおよび4H)を用いた蒸気圧温度計によって定義されている(3Hに関しては0.65K~3.2Kの間、4Hに関しては1.25K~2.1768Kの間)。
(2)3.0Kから24.5561Kまでの領域:
 3点の温度で校正した定積型気体温度計によって定義されている。三つの校正点の温度は、上記(1)の定義で求められた3.0Kから5.0Kの間の1点と、熱平衡状態にある水素の三重点(13.8033K)、およびネオンの三重点(24.5561K)であり、3H、4Hのそれぞれに対する補間式が与えられている。
(3)13.8033Kから1234.93K(961.78℃)までの領域:
 いくつかの定義定点の組合せで校正した白金抵抗温度計と、定められた補間式によって定義される。このうち、273.16K以下には低温用白金抵抗温度計(カプセル型)が、また、273.15K以上には標準用および高温用白金抵抗温度計(ステム型)が用いられる。
(4)961.78℃以上の領域:
 プランクの放射則によって定義され、定義定点としては、銀の凝固点(961.78℃)、金の凝固点(1064.18℃)、あるいは銅の凝固点(1084.62℃)のいずれか一つが採用される。[今井秀孝]

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