世界労働組合連盟(世界労連、WFTU)、国際自由労連(ICFTU)に次ぐ第三の国際的労働組合中央組織。略称WCL、国際労連。1920年に国際キリスト教労働組合連合として結成。1968年10月の第16回大会で再組織され、名称変更した。各国キリスト教系労働組合の連合体として出発し、国際労働組合運動における最右翼の潮流を形成した。しかし、再組織後、信仰にかかわりなく個人の尊厳を擁護する方針を掲げ、開発途上国の労働者の権利向上にとくに力を入れた。1990年代には、アフリカなどの第三世界諸国や中・東欧諸国の労働組合が加盟した。ICFTUと緊密な協力関係を維持し、ときにはWFTUやその加盟組織の呼びかけにも応じていた。ベルギーのブリュッセルに本部があった。
2006年10月、国際労働組合総連合International Trade Union Confederation(略称ITUC)の結成に先立って解散し、ITUCに合流した。
[五十嵐仁・鈴木 玲]
『法政大学大原社会問題研究所編『日本労働年鑑 第69集』(1999・旬報社)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
1901年コペンハーゲンに設立された史上初の国際労働組合事務局,各国組合センター国際本部が,13年に国際労働組合連合と改称。19年にアムステルダムで新たに発足(別名アムステルダム・インターナショナル)。赤色労働組合インターナショナルと対立し,アメリカ労働総同盟(AFL)も参加しなかったため,構成員は3200万から2000万へと減じ,45年解散。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…国際労働組合連合World Confederation of Labour(WCL)の略称。ブリュッセルに本部をおく,もとはキリスト教系の国際労働組合組織。…
※「国際労働組合連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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