国際労働組合連合(読み)コクサイロウドウクミアイレンゴウ(英語表記)World Confederation of Labour

デジタル大辞泉 「国際労働組合連合」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐ろうどうくみあいれんごう〔‐ラウドウくみあひレンガフ〕【国際労働組合連合】

ダブリュー‐シー‐エル(WCL)

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精選版 日本国語大辞典 「国際労働組合連合」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐ろうどうくみあいれんごう‥ラウドウくみあひレンガフ【国際労働組合連合】

  1. ( [英語] World Confederation of Labour の訳語 ) 一八九一年、ローマ教皇レオ一三世の回勅でヨーロッパ諸国に結成されたキリスト教労働組合国際組織である国際キリスト教労働組合連合が、一九二〇年に国際キリスト教労働組合連盟となり、さらに六八年に改組改称されたもの。通称国際労連。WCL。本部ブリュッセル

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際労働組合連合」の意味・わかりやすい解説

国際労働組合連合
こくさいろうどうくみあいれんごう
World Confederation of Labour

世界労働組合連盟(世界労連WFTU)、国際自由労連ICFTU)に次ぐ第三の国際的労働組合中央組織。略称WCL、国際労連。1920年に国際キリスト教労働組合連合として結成。1968年10月の第16回大会で再組織され、名称変更した。各国キリスト教系労働組合の連合体として出発し、国際労働組合運動における最右翼潮流を形成した。しかし、再組織後、信仰にかかわりなく個人の尊厳を擁護する方針を掲げ、開発途上国の労働者の権利向上にとくに力を入れた。1990年代には、アフリカなどの第三世界諸国や中・東欧諸国の労働組合が加盟した。ICFTUと緊密な協力関係を維持し、ときにはWFTUやその加盟組織の呼びかけにも応じていた。ベルギーのブリュッセルに本部があった。

 2006年10月、国際労働組合総連合International Trade Union Confederation(略称ITUC)の結成に先立って解散し、ITUCに合流した。

[五十嵐仁・鈴木 玲]

『法政大学大原社会問題研究所編『日本労働年鑑 第69集』(1999・旬報社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際労働組合連合」の意味・わかりやすい解説

国際労働組合連合
こくさいろうどうくみあいれんごう
World Confederation of Labor; WCL

キリスト教労働組合の国際組織。カトリック労働組合ともいう。2006年解散。本部はベルギーのブリュッセル。キリスト教教理の原則に立つが宗教的団体ではなく,平和的な団体交渉と労働協約によって労働条件,生活条件の改善をはかり,労働者階級の経済的・社会的利益を保護,増進することを目的とした職業別,産業別組合の連合組織。19世紀後半からヨーロッパ諸国に組織されたキリスト教労働組合が 1908年国際書記局を設置,1920年国際キリスト教労働組合連盟 IFCTUに改組された。1930年代にはファシズムの弾圧により機能を停止したが,第2次世界大戦後の 1946年再建され,1968年国際労働組合連合に改称された。2006年10月解散し,11月に国際自由労働組合連盟 ICFTUと統合して国際労働組合総連合 ITUCを結成した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「国際労働組合連合」の解説

国際労働組合連合(IFTU)(こくさいろうどうくみあいれんごう)
International Federation of Trade Unions

1901年コペンハーゲンに設立された史上初の国際労働組合事務局,各国組合センター国際本部が,13年に国際労働組合連合と改称。19年にアムステルダムで新たに発足(別名アムステルダム・インターナショナル)。赤色労働組合インターナショナルと対立し,アメリカ労働総同盟(AFL)も参加しなかったため,構成員は3200万から2000万へと減じ,45年解散。

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世界大百科事典(旧版)内の国際労働組合連合の言及

【国際労連】より

…国際労働組合連合World Confederation of Labour(WCL)の略称。ブリュッセルに本部をおく,もとはキリスト教系の国際労働組合組織。…

※「国際労働組合連合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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