国頭(村)(読み)くにがみ

  • 国頭

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

沖縄県国頭郡にある村。沖縄本島最北端に位置する。方音クンジャン。国の上という意味。沖縄本島最高峰で天然記念物の与那覇岳(よなはだけ)(503メートル)をはじめ、大小の山が脊梁(せきりょう)山地(国頭山地)を形成。これらの山地が、東、西の海岸に迫り、わずかな沖積低地に村落が立地。陸の孤島とよばれたが、国道58号や国頭一周線の与那(よな)安田横断道路(県道2号線)が整備された。古くは隔絶地域であったため、相互扶助の精神が強く地縁的共同体が発達し、奥地区に最初に設立された共同店が村の各集落に現在でもある。第二次世界大戦前は首里(しゅり)、那覇への林産物の供給地。産業はサトウキビ、茶、ミカンを栽培する農業が中心。近年、畜産基地がつくられ、肉用牛の産地を形成、養豚も盛んである。辺戸岬(へどみさき)、茅打バンタ(かやうちばんた)(断崖(だんがい))、タナガーグムイなどの景勝地があり、西海岸は沖縄海岸国定公園に含まれる。村の90%が山林・原野で、やんばる国立公園に含まれる与那覇岳山中には特別天然記念物のノグチゲラ、天然記念物のヤンバルクイナが生息する。面積194.80平方キロメートル、人口4908(2015)。

[堂前亮平]

『『国頭村史』(1967・国頭村)』


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