デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「坂東三八」の解説
坂東三八(5代) ばんどう-さんぱち
天保(てんぽう)9年生まれ。12代市村羽左衛門の門下。坂東橘十郎(きつじゅうろう)の養子となり,立役(たちやく)を演じ,万延元年(1860)5代を襲名。明治12年2代坂東橘十郎を襲名。以後は小芝居で活躍した。明治24年9月3日死去。54歳。初名は2代坂東相蔵。前名は坂東羽舞八(はんぱち),坂東橘之助。屋号は大和屋。
坂東三八(初代) ばんどう-さんぱち
初代坂東三津五郎の養父。江戸の長唄三味線方から役者に転向。8代市村羽左衛門に入門し,坂東又八のち三八と改名。敵役から立役(たちやく)にかわり名声をたかめる。奴荒事(やっこあらごと)を得意とした。明和7年1月11日死去。初名は太田三十郎。俳名は平久。屋号は大和屋。
坂東三八(4代) ばんどう-さんぱち
12代市村羽左衛門の門弟。天保(てんぽう)14年(1843)4代を襲名。江戸で敵役として活躍したが,弘化(こうか)3年7月蒲田新宿(しんしゅく)で水遊び中水死。初名は初代坂東相蔵。屋号は大和屋。