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垂下式養殖 スイカシキヨウショク

デジタル大辞泉の解説

すいかしき‐ようしょく〔‐ヤウシヨク〕【垂下式養殖】

真珠貝や種ガキなどを、縄や針金で連結したり金網に入れたりして、支柱に渡した横木あるいは筏(いかだ)から水中につり下げて行う養殖法。

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世界大百科事典 第2版の解説

すいかしきようしょく【垂下式養殖】

対象生物を籠や網袋に入れたり,貝殻や縄に付着させた状態で海中に垂下し,天然餌料で成長させる養殖法。海を立体的に利用できるため,地まき式養殖ひび養殖に比べて成長がよく生産性が高い。垂下式養殖はさらに簡易垂下式(木架式ともいう),いかだ式,はえなわ式に細分される。 簡易垂下式は,干潮時の水深が2~4mの波静かな入江などの海底に杭を打ち,木または竹で棚をつくり,そこから垂下連(種苗のついた貝殻を15~20cm間隔でタール染縄または針金で連ねたもの)をつるす方法で,カキの養殖法の一つとして行われている。

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世界大百科事典内の垂下式養殖の言及

【カキ(牡蠣)】より

…岩礁に左殻で付着するイタボガキ科の二枚貝の総称であるが,とくに食用とされる重要種マガキを指すことも多い。カキ類は付着生活のため形は一定せず,軟体の足は発達しない。殻は付着する左殻が大きく深くなり,右殻はやや小さくて,あまり膨らまない。殻表には皮がなく,成長脈が板状になっている。両殻のかみ合せには黒い靱帯があるが,歯はないか,はなはだ弱い。軟体の中央には大きい後閉殻筋(貝柱)があり,外套(がいとう)膜の中のえらは大きい。…

【真珠】より

…このように明治末期から大正初期に,ようやく半円真珠の技術を越えて真円真珠生産の技術が確立した。一方,養殖技術もそれまでの地まき式方法から,10年藤田昌世による垂下式養殖法が考案されて以来,急速な発展をみた。38年に第2次大戦前の真珠養殖としては最高の1088万個の生産量をあげ,戦後では67年に3900万もんめ(〈もんめ〉は真珠の重さの国際単位で,1もんめ=3.75g)に達してピークを迎えた。…

【養殖】より

…池中養殖には新しい水をつねに給水する流水式,時間を限って給水する半流水式,水位を保つため以外には給水しない止水式,排水を処理して再利用する循環(ろ過)式などの別がある。海水養殖には陸上の人工池に海水をくみ上げて行う池中養殖,海面を堤で区画する築堤式養殖,網で区画する網仕切り式養殖,網いけすを設置する網いけす養殖(小割養殖),いかだや,はえなわから養殖かごなどを海中につるす垂下式養殖,杭からつるす簡易垂下式養殖,竹やそだ(細い木の枝)を浅海底に建てたり,網やすだれを海面に水平に張るひび養殖,網ひびやすだれひびを干出させないでつねに水面を浮動させる浮流し養殖(ベタ流し養殖),稚貝を浅海底に散布する地まき式養殖などがある(表)。
[方法]
 養殖技術は種苗生産技術と育成技術とに大別され,養殖業においても種苗生産と育成は別々に営まれることが多い。…

※「垂下式養殖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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