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壁構造 かべこうぞうbearing wall structure;

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

壁構造
かべこうぞう
bearing wall structure;

鉛直荷重および地震力のような水平荷重を負担する耐力壁を主体構造とした形式。構成要素が,鉄筋コンクリート,補強コンクリートブロック型枠コンクリートブロックよりなるものがあり,それぞれ,壁式鉄筋コンクリート造り,補強コンクリートブロック造り,型枠コンクリートブロック造りという。壁構造は,一般の柱,梁からなるラーメン構造に比べて,力学的に十分解明されておらず,実験結果や過去の経験によって裏づけされている点が多いので,次の4点の配慮が必要である。 (1) 設計規準に示された壁量を確保すること,(2) 建物の平面形をできるだけ長方形に近くすること,(3) 壁を均等に配置し,建物の剛心と重心とを一致させること,(4) 耐力壁の壁長は壁高さの 30%以上とすること。壁式鉄筋コンクリート造りの場合,力学の面で必要な壁の厚さは一般階で 18cm以上であり,耐震的にも十分な安全性をもっている。

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デジタル大辞泉の解説

かべ‐こうぞう〔‐コウザウ〕【壁構造】

柱を用いないで、壁面および床板で構成する建築構造

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百科事典マイペディアの解説

壁構造【かべこうぞう】

壁式構造とも。柱,梁(はり)を設けず,壁体の組合せによって上部荷重をささえ,水平力に耐え得るようにした建築構造。このような役割の壁を耐力壁という。間仕切りの多い住宅・アパートなど,比較的大きな壁体のとりやすい建造物に適している。
→関連項目建築構造

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世界大百科事典 第2版の解説

かべこうぞう【壁構造 bearing wall structure】

壁式構造ともいう。建物の自重(設備装置の重量,家具,人間などの重量を含む)や地震,風によって加わる外力を,柱や梁(はり)を用いず壁体のみによって支える構造。このように力を支える役割をする壁は耐力壁bearing wallと呼ばれる。壁構造で建てられるものの多くは壁式鉄筋コンクリート造か補強コンクリートブロック造であるが,組積造(石造,煉瓦造,コンクリートブロック造)とパネル式プレハブ建築の多くもこの構造であり,また木造の枠組壁工法も木製枠組を用いてはいるが,力学的には壁構造と考えられる。

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大辞林 第三版の解説

かべこうぞう【壁構造】

〘建〙 柱や梁はりを用いず、壁や床など面状の部材の組み合わせで支える構造。

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家とインテリアの用語がわかる辞典の解説

かべこうぞう【壁構造】

建築構造の一種。柱や梁(はり)を使わずに、壁面や床板などの平面的な構造材組み合わせることで建物を支えるもの。柱などの出っ張りが室内にできないため、すっきりとした空間になる。中低層建築物に採用されることが多い。◇「壁式構造」ともいう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

壁構造
かべこうぞう
bearing wall structurebox structure

組積造や鉄筋コンクリートの壁は鉛直荷重を支持できるだけでなく、壁の周辺に沿う方向の外力に対して強い抵抗力をもつ。そこで、適当なサイズの壁と床スラブを直方体の箱をつくるように一体的に接合すると剛強な箱型構造物を構成できる。同じ考えで多層の直方体型建築空間の外郭も構成できる。このような仕切り板付きの箱のような構造を壁構造という。
 現代の壁構造の多くは鉄筋コンクリート構造である。現場で一体的につくられるものを壁式鉄筋コンクリート構造という。このほか、コンクリートブロックや既製コンクリート板を用いる壁構造もある。実際には、窓や出入口が設けられる外周壁は剛性や強度が低いこと、間仕切り用の壁も剛性と強度をもつことを考慮に入れて、壁構造の水平2方向の壁量(壁の水平断面積)が支持すべき水平力に見合った量となるように設計される。壁構造は広大な部屋をつくるのには適さないが、集合住宅など多数の小部屋で構成される建築物用としては経済的に優れている。[中村恒善]

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世界大百科事典内の壁構造の言及

【住宅】より


【構造】
 住宅の構造は地域の風土,材料,技術と密接に関連しながら発達してきた。構造方式には,荷重を壁によって支える壁構造と,柱,はりによって支える軸組構造とがある。壁構造は,部屋の形成に必要な壁を構造的にも活用したもので,壁の量や配置には構造上の制約を受ける。…

※「壁構造」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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