多治見(市)(読み)たじみ

  • 多治見

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

岐阜県南東部、東濃陶磁器生産地帯の中心都市。1940年(昭和15)市制施行。1944年小泉、池田の2村、1951年市之倉(いちのくら)村、笠原(かさはら)町を編入。1952年笠原町を分離。1960年姫路村の一部を編入。2006年(平成18)笠原町を編入。古くからの市街地は、多治見盆地を西流する土岐川(ときがわ)の南岸に開け、中央本線開通(1900)後は駅前を中心に北岸にも広がり、また第二次世界大戦後は中央本線を越えて盆地の北部にも広く拡大した。住宅団地が盆地周辺の丘陵の各地に造成され、中京方面への通勤者が増加している。当市で生産されるおもな陶磁器は、タイルおよびモザイクタイルなどで、市の北東部、土岐川北岸地区において、輸出向けに生産されるものが多い。市の南東部の滝呂(たきろ)などではコーヒー碗(わん)・皿などの洋飲食器、南部の市之倉では盃(さかずき)、割烹和食器など、北東部の高田では徳利、土瓶などが有名。また、当市には大規模な陶磁器流通団地があり、国道19号、248号、中央自動車道などの交通の便もよく、陶磁器商とくにその卸売商の活動が盛んである。当市には虎渓山(こけいざん)永保寺(えいほうじ)、古(こ)虎渓の景勝地、岐阜県陶磁資料館、神言会(しんげんかい)修道院などもある。なかでも永保寺の開山堂・観音堂は禅宗建築の典型で国宝。また、夏の酷暑でも知られ、2007年8月16日に埼玉県熊谷(くまがや)市とともに40.9℃を記録、1933年7月25日に山形市で観測された日本最高気温40.8℃を74年ぶりに更新した。面積91.25平方キロメートル(境界は一部未定)、人口11万0441(2015)。

[上島正徳]

『『多治見市史』全4巻(1976~1987・多治見市)』


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