日本大百科全書(ニッポニカ) 「大学入試センター」の意味・わかりやすい解説
大学入試センター
だいがくにゅうしせんたー
大学入試センター試験を実施する文部科学省所管の独立行政法人。英語名はNational Center for University Entrance Examinations。独立行政法人大学入試センター法(平成11年法律第166号)に基づいて2001年(平成13)設立。本部は東京都目黒区駒場。
1979年度(昭和54)から共通一次学力試験が開始されることとなり、1977年5月にその実施機関として大学入試センターが発足した(国立大学の共同利用機関)。2001年4月、独立行政法人化された。この間、1990年度以降、共通一次試験は大学入試センター試験に変更され、全国すべての国公立大学と多くの私立大学が採用することとなった。また、2003年から2010年までは、法科大学院の入学者選抜のための法科大学院適性試験を作成、実施していたが、2011年度からは適性試験管理委員会が新たな実施主体となっている。
大学入試センターのおもな業務は以下のとおりである。(1)大学入試センター試験の問題作成、試験の実施、採点。(2)大学の入学者の選抜方法の改善に関する調査研究。(3)大学入学志望者の進路選択のための大学に関する情報提供。2010年4月、センター内に研究開発の中核的拠点として「入学者選抜研究機構」が発足、障害者支援、新テストの開発、大学入試評価などの研究を行っている。2011年3月時点での資本金は115億9200万円、職員数は94人。
[編集部]