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大学入試センター試験 だいがくにゅうしせんたーしけん

知恵蔵の解説

大学入試センター試験

国立大学の共通第1次学力試験制度は、1979年度に導入された。入学試験を第1次と第2次とに分け、第1次試験は大学入試センターが共通学力試験を実施。第2次試験は各大学がきめ細かな入学者選抜を行うことを目指したが、89年度を最後に廃止。新しい大学入試センター試験制度に継承され、公立私立大学にも利用の道を開くことになった。現在、国・公立大学のすべてが利用を決めているほか、私立大学の参加も増えており、2007年度入試では451の私立大学が利用する予定。04年度からは短期大学も利用できるようになった(07年度入試では156校が予定)。

(金子元久 東京大学教授 / 2007年)

大学入試センター試験

独立行政法人「大学入試センター」が、大学への入学を希望する高校3年生や既卒者を対象に実施する全国一斉の共通試験。通称センター試験。毎年1月中旬の土、日曜に行われ、50万人以上が受験する。試験の成績は、全国の国公立大学や個別に参加する私立大学に提供され、各受験生の合否判定の材料として利用される。
試験は国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語の6教科30科目で構成され、受験生は、志願する大学・学科が課す教科・科目を選んで受験する。国公立大学は5教科以上、私立大学では2~3教科を必要とするケースが多い。出題は、全教科ともマークシートによる選択式で、平均点が6割程度となるように問題が作成されている。
1月中旬という雪が降りやすい時期に行われることから、地域によっては、公共交通機関の乱れなどで受験生が影響を受けることもある。2017年度の試験では、大雪による公共交通機関の運休、遅延などで、三重、広島など8府県の31試験場で開始時間を繰り下げ、受験生9000人以上が影響を受けた。また、英語のリスニングにおけるICプレーヤーの不具合や問題冊子の配布ミスなどのトラブルが起こったケースもある。
センター試験はもともと、「大学共通第一次学力試験」(共通一次試験)として、1979年に始まった。日本の国公立大入試は、戦後の49年から78年まで、国立一期校(旧帝国大学など)と二期校(一期校以外の国公立大学)に分かれて実施されていたが、一部の大学で、高校での学習範囲を逸脱した難問が出題されることもあったため、文部省(現文部科学省)の主導により、高校で学ぶ基礎的な知識を元に回答できる共通の試験が考案された。共通一次試験は89年まで行われたが、90年から現行のセンター試験に変更され、私立大学も試験の成績を利用できるようになった。
だが、全問マークシート式の現行のセンター試験は、記述式に比べて採点しやすいが、受験生の思考力や表現力を測りにくいという課題も指摘されていた。このため、文部科学省は、2019年度でセンター試験を廃止し、翌20年度から、思考力や表現力を重視した新共通テスト「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を導入する準備を進めている。新テストは国語と数学で記述式問題を取り入れるほか、英語で現行の「聞く、読む」力に、「話す、書く」力を加えた四つの技能を評価する方針で、民間の資格試験の活用も検討されている。文科省は17年春に具体的な実施方針を公表する予定だ。

(南 文枝 ライター/2017年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

大学入試センター試験

1月に高校3年生や既卒生らを対象に実施される全国一斉の共通試験。独立行政法人「大学入試センター」が、全国の大学教員らに委嘱して作問し、今年は約53万人が受験した。 結果は受験生が志願する大学に提供される。主に国公立大の1次試験や、私大の合否判定の判断材料として利用される。大量の答案を採点する時間を短縮するため、すべてマークシートによる選択式になっている。

(2015-09-16 朝日新聞 朝刊 3社会)

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デジタル大辞泉の解説

だいがくにゅうしセンター‐しけん〔ダイガクニフシ‐〕【大学入試センター試験】

センター試験

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百科事典マイペディアの解説

大学入試センター試験【だいがくにゅうしセンターしけん】

正式名称は大学入学者選抜大学入試センター試験。激化した大学入試の競争緩和,選抜方法の多様化,一期校・二期校の廃止などを課題として,1970年以降,大学入試制度の改善が検討されてきたが,1979年から国公立大学入試に際し〈共通1次試験〉が導入された。

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大辞林 第三版の解説

だいがくにゅうしセンターしけん【大学入試センター試験】

大学入学者の選抜に関し、志望者の学習の達成度を判定するため大学が共同して実施する試験。各大学ごとの学力検査に先立って行う。それまでの共通一次試験に代わるものとして1990年(平成2)から実施。センター試験。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大学入試センター試験
だいがくにゅうしせんたーしけん

大学入学志願者を対象とし、高等学校における基礎的な学習の達成度を判定するために大学入試センターが実施する試験。1990年度(平成2)以降、1年に1回、1月中旬に全国一斉に行われている。全国すべての国公立大学と多くの私立大学が採用している。各大学・学部は、教科・科目等を自由に選択指定し、2、3月に各大学が行う学力試験や調査書、面接、小論文、実技等と組み合わせて入学者を判定する。1979年度(昭和54)から1989年度まで行われた共通一次試験は、難問奇問を廃した点で評価された。しかし、5教科利用を原則としたため大学間の入学難易度による序列化(輪切り)が進み、高校の進路指導をゆがめた。また国公立大学志願者に、一次、二次の試験の加重負担感を与え、国公立と私立の大学で試験方法が異なり併願がむずかしかったことなどから、臨時教育審議会の第一次答申(共通テスト創設)を受けて廃止され、その反省点を踏まえて「新テスト」として再発足した。2011年度(平成23)の志願者数は55万8984人であった。[山崎博敏]

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