大木実(読み)オオキ ミノル

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「大木実」の解説

大木 実
オオキ ミノル


職業
俳優

本名
池田 実(イケダ ミノル)

生年月日
大正12年 12月16日

出生地
大阪府 大阪市

学歴
福島商卒

経歴
昭和15年16歳で日活多摩川撮影所に入り、照明助手となる。26年佐分利信が監督兼主演した松竹映画「ああ青春」で、佐分利と木暮実千代推薦により俳優デビュー。同年松竹京都に俳優として入社。30年大船に移籍、現代的二枚目としてメロドラマ、明朗喜劇のエース格で活躍。37年松竹を退社し、38年東映と契約、以来やくざ映画に重要な役で出演を続け、悪役もこなす安定した演技をみせた。また、時代劇を中心に、「水戸黄門」「独眼竜政宗」などテレビドラマにも数多く出演した。主な出演作に映画「びっくり三銃士」「大阪野郎」「張込み」「白い肌と黄色い隊長」「忘れられぬ人々」などがある。

受賞
ナント三大陸国際映画祭男優賞〔平成12年〕「忘れられぬ人々」,山路ふみ子映画功労賞(第25回)〔平成13年〕

没年月日
平成21年 3月30日 (2009年)

家族
三男=大木 聡(俳優)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「大木実」の意味・わかりやすい解説

大木実
おおきみのる
(1913―1996)

詩人。東京生まれ。8歳で生母死別、10歳のとき関東大震災のため継母弟妹を失った。電機学校中退。少年時代から北原白秋、西条八十(やそ)の童謡に親しみ、長じて佐藤春夫室生犀星(むろうさいせい)、ドストエフスキーフィリップの作品に傾倒した。堀辰雄(たつお)らの詩誌『四季』に寄稿、1942年(昭和17)同人となった。質朴な一生活者としての人生の哀歓を歌い、人生的旅情を漂わせている。詩集に『場末の子』(1939)、『屋根』(1941)、『故郷』(1943)、『天の川』(1957)、『冬の仕度』(1971)などがある。第四次『四季』(1967~75)同人。

[飛高隆夫]

『『日本の詩23 近代詩集2』(1979・集英社)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

20世紀日本人名事典 「大木実」の解説

大木 実
オオキ ミノル

昭和・平成期の詩人



生年
大正2(1913)年12月10日

没年
平成8(1996)年4月17日

出生地
東京市本所区(現・東京都墨田区)

学歴〔年〕
電機学校(現・東京電機大学)中退

主な受賞名〔年〕
現代詩人賞(第10回)〔平成4年〕「柴の木戸」

経歴
電機学校中退後、工員、出版社員、兵役を経て大宮市役所に勤務。昭和初期から詩作をはじめ「牧神」「冬の日」を経て「四季」同人となる。「文学館」同人。昭和14年「場末の子」を刊行。以後「屋根」「故郷」「遠雷」「初雪」「天の河」「夜半の声」「屋根」「大木実全詩集」などの詩集、「詩人の歩み」「詩を作ろう」などを刊行。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大木実」の解説

大木実 おおき-みのる

1913-1996 昭和-平成時代の詩人。
大正2年12月10日生まれ。工員,出版社社員をへて大宮市役所に勤務。学生時代に室生犀星(むろう-さいせい)にひかれ,昭和14年第1詩集「場末の子」を発表,17年「四季」同人となる。平成4年「柴の折戸」で現代詩人賞。平成8年4月17日死去。82歳。東京出身。電機学校(現東京電機大)中退。詩集はほかに「路地の井戸」など。
【格言など】わたしはいつからか わたしの暮らしのうへに在る 屋根といふものに深い信頼を寄せはじめてゐた(「屋根」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「大木実」の解説

大木 実 (おおき みのる)

生年月日:1913年12月10日
昭和時代;平成時代の詩人
1996年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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