大江 美智子(2代目)(読み)オオエ ミチコ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「大江 美智子(2代目)」の解説

大江 美智子(2代目)
オオエ ミチコ


職業
女優 日本舞踊家

肩書
猿若流名取

本名
細谷 ヤエ

別名
名取名=猿若 清風,花柳 寿鳳美

生年月日
大正8年 2月20日

出生地
神奈川県 横浜市南区南太田町

学歴
三吉尋常小〔昭和8年〕卒

経歴
父は足袋職人で、4人きょうだいの二女(3番目)。小学校卒業後、製糸工場に勤めていたが、昭和9年女剣劇の初代大江美智子の舞台をみて憧れ、大江に入門。内弟子となって大川美恵子を名乗り、容姿が似ていたことから早変わりの吹き替えに抜擢された。14年3月初代が急死すると、劇団存続のため2代目を襲名。不二洋子、伏見澄子と“女剣劇三羽烏”と称され、華麗さと気品のある色気、エログロに流れない誠実な演技で人気を博した。初代同様、1人で何役もこなす早替わりを得意とし、当たり狂言は「雪之丞変化」「若衆七変化」。45年3月緑内障で失明を宣告されたため、「男の花道」を最後の公演に一座を解散。その後は、横浜の自宅で日本舞踊を教える傍ら、48年頃までフリーで単独出演した。自伝に「早替り女剣劇一代記 女の花道」がある。

受賞
芸術祭奨励賞(大衆演劇部門)〔昭和31年〕「五木の子守唄幻想」「天一坊

没年月日
平成17年 (2005年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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