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女人成仏 にょにんじょうぶつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

女人成仏
にょにんじょうぶつ

仏教において,古来より女性五障の一つとして,女性のままでは悟りを開けず (成仏できない) ,いったん男性に生れ変ってのちに初めて悟りを開きうるという考え。男性に生れ変ることを変成男子 (へんじょうなんし) といい,『無量寿経』や『法華経』などにこの考え方が現れている。

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大辞林 第三版の解説

にょにんじょうぶつ【女人成仏】

〘仏〙 女性が悟りを開いて仏となること。元来、仏教では女性は宗教的能力に劣っており、そのまま仏にはなれないという考えが主流であった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

女人成仏
にょにんじょうぶつ

女性も男性と同様に悟りを開き、仏(ほとけ)(覚者)になることができるということ。古来インドでは女性の地位を低くみており、釈尊も初めは女性が僧団に入ることに反対した。また女性には梵天(ぼんてん)、帝釈(たいしゃく)、魔王、転輪王(てんりんおう)、仏の五種にはなれない五つの障害があるとされていた。しかし、大乗仏教ではすべての衆生(しゅじょう)が仏になるという理念から、女性も男性に身を変えて成仏すると説いた。これを「変成男子(へんじょうなんし)」という。たとえば『無量寿経(むりょうじゅきょう)』の阿弥陀(あみだ)仏第三十五願(がん)には、女性も浄土(じょうど)に往生(おうじょう)して男性の身になるとあり、『法華経(ほけきょう)』には竜王(りゅうおう)の娘が文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の導きによって男となり成仏したと説かれている。[松本史朗]

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