女性も男性と同様に悟りを開き、仏(ほとけ)(覚者)になることができるということ。古来インドでは女性の地位を低くみており、釈尊も初めは女性が僧団に入ることに反対した。また女性には梵天(ぼんてん)、帝釈(たいしゃく)、魔王、転輪王(てんりんおう)、仏の五種にはなれない五つの障害があるとされていた。しかし、大乗仏教ではすべての衆生(しゅじょう)が仏になるという理念から、女性も男性に身を変えて成仏すると説いた。これを「変成男子(へんじょうなんし)」という。たとえば『無量寿経(むりょうじゅきょう)』の阿弥陀(あみだ)仏第三十五願(がん)には、女性も浄土(じょうど)に往生(おうじょう)して男性の身になるとあり、『法華経(ほけきょう)』には竜王(りゅうおう)の娘が文殊菩薩(もんじゅぼさつ)の導きによって男となり成仏したと説かれている。
[松本史朗]
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出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報
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