デジタル大辞泉
「如何で」の意味・読み・例文・類語
いか‐で【如=何で/▽争で】
[副]《「いかにて」の音変化》
1 疑問を表す。どういうわけで。
「今は―この若き人々おとなびさせむ」〈更級〉
2 反語を表す。どうして…か。
「朽ちもせぬこの河柱のこらずは昔のあとを―知らまし」〈更級〉
3 願望を表す。どうにかして。
「―極楽に往生せん」〈今昔・一五・一五〉
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いか‐で【如何で・争で】
- 〘 副詞 〙 ( 「いかにて」の撥音便化した「いかんて」が変化した語。あとに、意志、推量、願望などの表現を伴って用いる ) →いかでいかで・いかでか・いかでかは・いかでも。
- ① 理由、手段、方法などについて疑問、不定の意を表わす。どうして。何として。
- [初出の実例]「いかでかく心ひとつをふたしへにうくもつらくもなして見すらん〈伊勢〉」(出典:後撰和歌集(951‐953頃)恋一・五五五)
- ② 反語の意を表わす。何として。どうして(…しようか、いや…でない)。どんなわけがあって(…の方法があろうか、ない)。
- [初出の実例]「翁、月な見給ひそ〈略〉といへば、いかで月をみではあらんとて」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- 「雲の上も涙にくるる秋の月いかですむらん浅茅生(あさぢふ)の宿」(出典:源氏物語(1001‐14頃)桐壺)
- ③ 切なる願望のため、あれこれと方法を考える気持を表わす。何とかして。せめて。どうにかして。どうか。
- [初出の実例]「いかで此のかぐや姫を得てしかな」(出典:竹取物語(9C末‐10C初))
- 「いかでとく京へもがな」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月一一日)
如何での語誌
理由や原因を問う形式として「なに(か)、など(か)、なぞ」などがあり、上代には「いかに」系が様子・方法、「なに」系が理由・原因という区分けが比較的はっきりしていたが、平安期には「いかで」の理由・原因を問う用法が発達し、「なに」系の用法を侵食していった。なお平安中期以降になると反語のときには多くの場合「いかでか」の形をとるようになる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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