妙照寺(読み)みょうしょうじ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

妙照寺
みょうしょうじ

新潟県佐渡(さど)市市野沢にある日蓮(にちれん)宗の寺。一の谷妙法華山(いちのさわみょうほけざん)と号する。本尊は釈迦牟尼(しゃかむに)仏。日蓮の開創。佐渡に流罪となった日蓮は、1272年(文永9)それまで居住していた塚原三昧(さんまい)堂から一の谷の地頭(じとう)近藤伊予守(いよのかみ)清久預りとなったが、地頭一家は宗門を改め、庵(いおり)を建立して日蓮を遇した。74年2月に赦免を受けた日蓮は、弟子の日静をこの庵主(あんじゅ)にあてて島を去るが、翌75年(建治1)本尊仏、山号寺号を身延(みのぶ)山から与えて寺にしたと伝える。室町時代には山中12坊を数えて隆盛を誇った。祖師堂の御影、日蓮上人(しょうにん)所持の扇子、赦免状の写しなどが伝わる。[里道徳雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の妙照寺の言及

【佐和田[町]】より

…西部の沢根は奥の鶴子銀山(のち銅山)の積出港として発展した古い港町で,蠟型鋳金による銅器を特産する。市野沢に日蓮が《観心本尊鈔》を著した一谷(いちのさわ)配所といわれる妙照寺があり,二宮(にくう)に実相寺,八幡に佐渡博物館がある。【磯部 利貞】。…

※「妙照寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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