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子宮収縮薬 しきゅうしゅうしゅくやく

百科事典マイペディアの解説

子宮収縮薬【しきゅうしゅうしゅくやく】

陣痛促進薬ともいう。陣痛が弱くて分娩(ぶんべん)(出産)が進行しない時,子宮筋の収縮を増強して陣痛を促進する薬剤。また産褥(さんじょく)時の子宮退縮不全による出血の処置などにも用いる。
→関連項目スパルテイン堕胎薬麦角

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世界大百科事典 第2版の解説

しきゅうしゅうしゅくやく【子宮収縮薬 uterotonics】

分娩の誘発または産後の子宮収縮・止血のために,子宮筋を収縮させる目的で用いられる薬物。脳下垂体後葉ホルモンと麦角アルカロイド製剤が用いられるが,最近になってプロスタグランジンも用いられるようになった。脳下垂体後葉ホルモンのうちオキシトシンは,9個のアミノ酸からなるペプチドで,子宮収縮作用が強く(似た構造をもつバソプレシンは血圧上昇作用および抗利尿作用が強い),陣痛の弱いときに分娩促進薬として繁用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

子宮収縮薬
しきゅうしゅうしゅくやく

分娩(ぶんべん)後の子宮の弛緩(しかん)性出血を防止したり、分娩前の陣痛を亢進(こうしん)させるために使用される薬。麦角(ばっかく)製剤、脳下垂体後葉ホルモンであるオキシトシン製剤、スパルテイン製剤、プロスタグランジン製剤などがある。分娩は3期に分けられる。第1期は開口期で、子宮が律動的に収縮し始め頸管(けいかん)が拡大する。この時期にはキニーネの内服、オキシトシンの注射が有効で、麦角製剤やスパルテインのような持続的な収縮薬は使用しない。第2期は娩出期で、胎児は子宮頸管を通過し、子宮収縮が強くなり、さらに不随意的に腹筋を収縮し、腹圧が高まり、胎児は完全に娩出される。この時期でも陣痛微弱にはオキシトシンが用いられる。第3期は後産期で、胎盤が娩出される。この場合、子宮収縮が完全でないと出血をおこす。このときに麦角製剤が使用される。麦角製剤にはマレイン酸エルゴメトリンとマレイン酸メチルエルゴメトリンの2種があり、内服、注射で投与される。硫酸スパルテインは注射で使用され、また配合剤もよく用いられる。[幸保文治]

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