かいかい

精選版 日本国語大辞典 「かいかい」の意味・読み・例文・類語

かいかい

  1. 〘 名詞 〙
  2. 片足跳びをする子供の遊び。けんけん。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「声するやかいかい友たちかへる鳫〈親直〉」(出典:俳諧・誹諧発句帳(1633)春)
  3. 女子お手玉遊び。糸鞠(いとまり)を二個交互に投げ上げ、落とさないようにする。後にはお手玉数個を用いてする遊びにいう。
    1. [初出の実例]「かいかい手鞠、かい見しより、見事に、かいたらお慰み」(出典:俚謡・手鞠唄(明治‐大正)京都)

かい‐かい

  1. 〘 副詞 〙
  2. 赤子の泣く声を表わす語。
    1. [初出の実例]「此の唐道人が前では電電は赤子のかいかいと鳴たものぞ」(出典:四河入海(17C前)七)
  3. 鶏、雁、千鳥、また蛙や狐などの鳴き声を表わす語。
    1. [初出の実例]「雞がかいかいとなくぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「かいかい」の読み・字形・画数・意味

】かいかい(くわいくわい)

水のめぐるさま。唐・孟郊〔盧殷を弔す、十首、三〕詩 世、くこと閃閃たり 波、深きことたり 歌(かいか)(歌)一たび以(すで)に去り (かう)(墓)閉ぢて復(ま)た開かず

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】かいかい

喜び笑うさま。唐・皇甫〔吉州刺史庁壁記〕昔の民は嗷嗷(がうがう)(皆でやかましくさわぐ)たり。今の民はたり。能く之れを撫し、鰥寡(くわんくわ)怡ぶり、に來(きた)る。

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】かいかい(くわいくわい)

ものがわからぬ。無知なさま。宋・軾〔米元章に与ふる書、二十八首、二十一〕兒子何れの處に於てか、寶の賦を得たり。此(かく)の如きの賦、當に古人ぐべし。今世を論ぜざるなり。天下豈に常に我が輩なるが如くならんや。 

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】かいかい

鳥の鳴く声。〔詩、周南覃〕鳥于(ここ)に飛び 木に集り 其の鳴くことたり

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】かいかい(くわいくわい)

みだれる。心がくらい。〔荘子、大宗師〕彼惡(いづく)んぞ能く然として、世俗の禮を爲し、以て衆人耳目(しめ)さんや。

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】かいかい(くわいくわい)

大きくて余裕のあるさま。〔老子、七十三〕天にして漏らさず。

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】かいかい(くわいくわい)

鳥の羽音。〔詩、大雅巻阿〕鳳皇于(ここ)に飛ぶ たる其の

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】かいかい(くわいくわい)

鈴の音。〔詩、小雅、庭燎君子至る 鸞聲(らんせい)(車につけた鸞鈴)たり

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怪】かいかい

あやしく美しい。

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諧】かいかい

おどけ話。

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】かいかい

鳥の声。

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】かいかい

暗い。

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【詼】かいかい

おかしい。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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