孝感(読み)こうかん

精選版 日本国語大辞典 「孝感」の意味・読み・例文・類語

こう‐かんカウ‥【孝感】

  1. 〘 名詞 〙 孝行の徳が神人を感動させること。
    1. [初出の実例]「人皆以為太子孝感之所致也」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)上)
    2. [その他の文献]〔晉書‐王祥伝〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「孝感」の意味・わかりやすい解説

孝感
こうかん / シヤオカン

中国中部、湖北(こほく)省中部の地級市。漢水(かんすい)の支流水(かんすい)に沿う。1市轄区、3県を管轄し、3県級市の管轄代行を行う(2016年時点)。人口525万7000(2014)。北東部を京広線、南西部を漢丹線(武漢(ぶかん)―丹江口(たんこうこう))が走る。2016年には漢孝城際鉄道(漢口(かんこう)―孝感)が開通した。南北朝の宋(そう)代に孝昌(こうしょう)県が置かれ、五代の後唐(こうとう)のとき孝感県と改称し、1983年市に昇格した。米、小麦を主作物とし、蓮根(れんこん)、ヒシの実を産し、淡水養魚が盛ん。手工芸品に切紙細工、麻糖(まとう)(飴(あめ)菓子)がある。紡織、食品、建築材料、製紙、機械などの工業が行われる。石膏(せっこう)、塩、リンを多く産出し、「孝感の三宝」とよばれる。

[河野通博・編集部 2017年8月21日]

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普及版 字通 「孝感」の読み・字形・画数・意味

【孝感】こう(かう)かん

孝徳感応。〔晋書、王祥伝〕母常(かつ)て生魚を欲す。時に天く冰凍す。、衣を解き將(まさ)に冰を剖(さ)きて之れを求めんとす。冰忽ち自ら解け、雙鯉り出で、之れを持して歸る。~し、以て孝感の致すと爲せり。

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