コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

宇宙基地 ウチュウキチ

2件 の用語解説(宇宙基地の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

うちゅう‐きち〔ウチウ‐〕【宇宙基地】

宇宙ステーション

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

宇宙基地
うちゅうきち

このことばには、〔1〕宇宙開発を遂行するために必要な装置・施設を備えた地上の基地(スペースセンター)と、〔2〕宇宙空間に建設される活動拠点としての宇宙ステーション(スペース・ステーション)の二様の意味がある。さらに〔1〕についても、人工衛星などをロケットに搭載して打ち上げるための発射基地を意味する場合と、衛星やロケットの研究開発や地上試験などを行うための基地をさす場合がある。
 ここでは〔1〕のうちの発射基地について述べる。〔2〕については「宇宙ステーション」「国際宇宙ステーション」の項目を参照のこと。
 発射基地には次のような厳しい立地条件が要求される。
(1)打上げに先だって行うべきロケットや衛星の組立て、点検、調整などの作業、および打上げ後に行うべき光学的・電波的追跡などの作業を円滑に行いうるよう、十分の面積を有し、電力、水量に恵まれ、通信交通の便がよいこと。
(2)ロケットが打上げ直前、あるいは打上げ直後に不測の爆発事故などを起こしても安全を保持できるよう、人家のない広大な面積を有すること。
(3)飛行を始めたロケットが不具合事故で落下しても災害を最小限にとどめうるよう、発射方向の前面が大きく開けていること。
(4)静止衛星打上げに際してロケットの推進薬エネルギーを節約できるよう、なるべく赤道に近い低緯度地域が望ましいこと。
 以上のような互いに背反するところもある諸条件を満足することは困難で、世界の主要な発射基地にも一長一短がある。
 たとえば、アメリカ東海岸のケネディ宇宙センターは、東方が大西洋に面して開けているため、東方向の地球周回衛星や静止衛星の打上げには好適であるが、極軌道衛星の打上げには不適である。逆に、アメリカ西海岸のバンデンバーグ基地は、太平洋に面して西方向と南方向が開けているため、極軌道衛星を南方向に打ち上げるには好適であるが、静止衛星の打上げには適さない。
 南アメリカのギアナに位置するESA(ヨーロッパ宇宙機関)のクールー基地は赤道に近く、大西洋に面して東方向と北方向が開けており、静止衛星にも極軌道衛星にも適しているが、ヨーロッパとの距離が非常に遠く、交通の便がよくない。
 ロシアと中国の発射基地は大陸の奥深く、かつ高緯度の地に位置しているため、静止衛星の打上げに有利とはいいがたい。日本の種子島(たねがしま)、内之浦は、ケネディ宇宙センターとほぼ同緯度で、東方向と南方向が開けており、静止衛星、極軌道衛星の双方とも打上げ可能であるが、ともに面積が狭小(とくに内之浦)で、大型ロケットの発射には限界がある。[黒田泰弘]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

宇宙基地の関連キーワード宇宙ステーションキーステーションステーションデスティニーナースステーション宇宙ステーション補給機ガスステーションミール宇宙ステーション

今日のキーワード

信長協奏曲(コンツェルト)

石井あゆみによる漫画作品。戦国時代にタイムスリップした現代の高校生が病弱な織田信長の身代わりとして生きていく姿を描く。『ゲッサン』2009年第1号から連載開始。小学館ゲッサン少年サンデーコミックス既刊...

続きを読む

コトバンク for iPhone

宇宙基地の関連情報