コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

宇治橋姫 うじのはしひめ

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

宇治橋姫 うじのはしひめ

民間に伝承された神。
山城(京都府)の宇治橋をまもり,橋姫神社にまつられる。嫉妬(しっと)ぶかく,嫁入りのとき橋をわたってはならないといわれた。「古今和歌集」でうたわれたのが最初。のち藤原清輔(きよすけ)の「奥儀抄(おうぎしょう)」では嫉妬ぶかい女性,屋代本「平家物語」剣(つるぎの)巻では鬼女としてつたえられている。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典の解説

宇治橋姫

『古今為家抄』などの歌学書,『平家物語』や謡曲の「鉄輪」に登場する橋姫伝説の主人公。嫉妬に狂い,自分を捨てた男に恨みを晴らそうとして,生きながら鬼となる。屋代本『平家物語』剣の巻では,貴船神社(京都市左京区)に丑の刻参りをした女は,託宣にしたがって頭に鉄輪をのせ,宇治川に浸って鬼に変身するという。この伝説は男支配の社会に生きた女たちの心をとらえ,丑の時刻(午前2時ごろ)に神仏に参拝する「丑の刻参り」は近世以降習俗として定着し,盛んに行われた。宇治橋のほとりには宇治橋姫神社があり,現在でも多くの人々の信仰を集めている。<参考文献>網野善彦,大西広,佐竹昭広『天の橋 地の橋』

(小松和彦)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

宇治橋姫の関連キーワード貴船神社(京都市)山城

今日のキーワード

ムガベ大統領

1924年、英植民地の南ローデシア(現ジンバブエ)生まれ。解放闘争に参加し、80年にジンバブエを独立に導いた。同年から首相、87年から大統領として実権を握り続けた。2000年以降は白人農場主の農園を強...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android