宇美町(読み)うみまち

日本歴史地名大系 「宇美町」の解説

宇美町
うみまち

面積:三〇・二二平方キロ

糟屋郡の最南部に位置し、三郡さんぐん山系砥石といし(八二八メートル)・三郡山(九三五・九メートル)頭巾ときん(九〇一メートル)の西麓に広がる。北は須恵すえ町・志免しめ町、東は嘉穂かほ筑穂ちくほ町、南は筑紫野ちくしの市・太宰府市、西は大野城市に接する。西は大城おおき(四一〇メートル)乙金おとがな(二六八メートル)井野いの(二三六メートル)とつながる丘陵地で、南のわずかな谷間ただ越で太宰府市と通じている。北は多々良たたら川下流部の平野が広がる。砥石山・頭巾山に源を発する宇美川が町の中央を貫く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「宇美町」の意味・わかりやすい解説

宇美〔町〕
うみ

福岡県北西部,多々良川支流の宇美川流域にある町。 1920年町制。従来の農村宇美八幡宮門前町から,明治中期以降,大炭鉱町へと発展した。しかし,1950年代に入ってから炭鉱が次第に整理され,60年代にはすべて閉山。現在は福岡市の近郊住宅地区,レクリエーション地区となりつつある。周囲の山地には,大野城跡 (特別史跡) ,光正寺 (こうしょうじ) 古墳 (史跡) 四王寺跡などがあり,太宰府県立自然公園に属する。宇美八幡宮の境内にある湯蓋 (ゆぶた) の森,衣掛 (きぬかけ) の森 (クス) は天然記念物,さらに宝物殿には重要文化財の筑前国四王寺跡経塚群出土品が収蔵されている。 JR香椎線の終点。町域西部を九州自動車道が通る。面積 30.21km2。人口 3万7671(2020)。

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