宇都宮騒動(読み)ウツノミヤソウドウ

デジタル大辞泉 「宇都宮騒動」の意味・読み・例文・類語

うつのみや‐そうどう〔‐サウドウ〕【宇都宮騒動】

元和8年(1622)宇都宮城本多正純ほんだまさずみが、幕府の許可なく本丸石垣を修築したことなどを理由領地を没収された事件徳川秀忠殺害を企てた宇都宮城内の釣り天井発覚したためといううわさが生まれ、浄瑠璃歌舞伎に脚色された。

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精選版 日本国語大辞典 「宇都宮騒動」の意味・読み・例文・類語

うつのみや‐そうどう ‥サウダウ【宇都宮騒動】

元和八年(一六二二)宇都宮城主本多正純が二代将軍徳川秀忠の勘気に触れ、改易された事件。日光社参帰途、秀忠は宿所を変更し、その後、山形城収公に赴いた正純にその出先で配流を言い渡した。宇都宮城に仕掛けた釣り天井による将軍暗殺計画の発覚のためとする俗説が生まれ、浄瑠璃「有職鎌倉山」、歌舞伎「けいせい春陽鶴(はるのとり)」「宇都宮紅葉釣衾(にしきのつりよぎ)」などに脚色された。

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歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「宇都宮騒動」の解説

宇都宮騒動
(通称)
うつのみや そうどう

歌舞伎・浄瑠璃の外題
元の外題
けいせい青陽𪆐 ほか
初演
寛政6.1(大坂・浅尾座)

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