デジタル大辞泉
「安東省庵」の意味・読み・例文・類語
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あんどう‐せいあん【安東省庵】
- 江戸前期の朱子学者。筑後の人。名は守約。字は魯黙。別号恥斎。松永尺五(せきご)に学び、柳川藩に仕えた。明から亡命した朱舜水(しゅしゅんすい)に師事、六年間俸祿の半ばを割いて扶助した。著書に「省庵先生遺集」「恥斎漫録」など。元和八~元祿一四年(一六二二‐一七〇一)
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安東省庵
あんどうせいあん
(1622―1701)
江戸前期の筑後(ちくご)国柳川(やながわ)藩(福岡県)の儒学者。元和(げんな)8年1月18日生まれ。名は守約(もりなり)。字(あざな)は魯黙(ろもく)、子牧(しぼく)、別号は恥斎(ちさい)。京都に遊学して松永尺五(まつながせきご)に学び、帰国後、侍読(じどく)として藩侯に仕えた。中国清(しん)朝の成立に伴い、明(みん)の儒学者朱舜水(しゅしゅんすい)が長崎に亡命したとき、いち早くその学徳を慕って師事しひたすら学問を楽しむ高誼(こうぎ)を結んだ。異国に困窮していた舜水のために薄俸のなかばを割いて贈るなど、周囲の嘲(あざけ)りを顧みずにこれを助けた。高潔な徳と学問が世に聞こえて当時「関西の巨儒」と称せられた。元禄(げんろく)14年10月20日80歳で没。著書に『省庵先生遺集』12巻、『恥斎漫録』などがある。
[黒住 真 2016年4月18日]
『柳川市史編集委員会編『安東省菴集』影印編1〜3・翻字編・書簡編(2002〜2015・柳川市)』▽『安東省庵記念会編『安東省庵』(1913・安東省庵記念会事務所)』▽『松野一郎著、西日本人物誌編集委員会編『安東省菴』(1995・西日本新聞社)』
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安東省庵 (あんどうせいあん)
生没年:1622-1701(元和8-元禄14)
江戸初期の儒者。名は守約。字は魯黙。通称は市之進。筑後柳川の人。青年時に京都に出て,松永尺五に朱子学を学び,のち柳川藩に儒官として仕えた。1655年(明暦1)明の朱舜水が長崎に渡来したとき,だれもかえりみなかったが,省庵のみはその学徳を知って師事し,自己の俸禄200石の半分を割いて舜水の生活を援助したことで知られる。儒者としての活動にとくに見るべきものはないが,漢詩文に関心が深く,その面で伊藤仁斎・東涯と交わり,作品が《搏桑名賢文集》(1698),《搏桑名賢詩集》(1704)に収録される。詩文集に《省庵先生遺集》(1721?)がある。
執筆者:日野 竜夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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安東省庵
没年:元禄14.10.20(1701.11.19)
生年:元和8.1.18(1622.2.28)
江戸前期の儒学者。名は守約,字は魯黙,省庵は号。筑後(福岡県)柳川藩士の子として生まれ,京都で松永尺五から朱子学を学び,帰藩して藩儒となる。明の儒者朱舜水が長崎に亡命した折,師事し,その窮乏に対して,俸禄の半分を贈って援助した。伊藤東涯は,彼を「関西の巨儒」と評した。『学蔀通弁』に訓点を施して上梓したほか,著書としては,『初学心法』『理学要抄』,『三忠伝』(全2巻)などがあり,また『省庵先生遺集』(全12巻)がある。<参考文献>安東省庵記念会編『安東省庵』
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
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安東省庵 あんどう-せいあん
1622-1701 江戸時代前期の儒者。
元和(げんな)8年1月18日生まれ。安東侗庵(とうあん)の父。京都で松永尺五(せきご)にまなび,帰郷して筑後(ちくご)(福岡県)柳河(やながわ)藩主の侍読となる。明(みん)(中国)の朱舜水(しゅ-しゅんすい)が長崎に亡命してきたとき,師とあおぎ,経済的にも援助した。元禄(げんろく)14年10月20日死去。80歳。名は守正,守約(もりなり)。字(あざな)は魯黙。通称は市之進。別号に恥斎。著作に「三忠伝」「恥斎漫録」など。
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安東省庵
あんどうせいあん
[生]元和8(1622).1.18.
[没]元禄14(1701).10.20.
江戸時代中期の朱子学派の儒学者。筑後柳川藩儒。松永尺五,朱舜水に学ぶ。著書『初学心法』『答初学問』『理学要抄』。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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安東省庵 (あんどうせいあん)
生年月日:1622年1月18日
江戸時代前期;中期の儒学者
1701年没
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
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