宮尾しげを(読み)ミヤオ シゲオ

20世紀日本人名事典 「宮尾しげを」の解説

宮尾 しげを
ミヤオ シゲオ

大正・昭和期の漫画家,民俗研究家



生年
明治35(1902)年7月24日

没年
昭和57(1982)年10月2日

出生地
東京市浅草区(現・東京都台東区)

本名
宮尾 重男

学歴〔年〕
精美中卒

主な受賞名〔年〕
紫綬褒章〔昭和44年〕,東京都文化賞〔昭和49年〕,勲四等旭日小綬章〔昭和50年〕

経歴
漫画家・岡本一平の門下生第1号。東京毎日新聞社を経て、大正11年東京毎夕新聞社に入社。10年頃から昭和初期にかけて、子供漫画の草分けとなった「団子串助遊記」をはじめ、「漫画太郎」「漫画西遊記」「一休さんと珍助」「軽飛軽助」で一世を風靡した。民俗研究家、江戸小咄の収集・研究家としても知られ、「東京昔と今」「諸国祭礼行脚」「能と民俗芸能」「文楽人形」「芸能民俗学」、「小噺再度目見得」(全13巻)「江戸小咄集」(全2巻)などの著書がある。日本民謡協会理事長、日本民俗芸能協会理事、日本浮世絵協会理事、国立劇場専門委員、文化財保護審議会専門委員などを歴任した。没後、「宮尾しげをの本」が刊行された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「宮尾しげを」の意味・わかりやすい解説

宮尾しげを
みやおしげお
(1902―1982)

漫画家、江戸風俗研究家。本名重男。東京に生まれ、高等専門学校を卒業。岡本一平(いっぺい)に師事して漫画を描き始め、1912年(大正1)『東京毎夕新聞』連載処女作『漫画太郎』は児童向き物語漫画の嚆矢(こうし)とされる。以後、『団子串助(だんごくしすけ)漫遊記』(1925)、『○△さんゝ助さん(マルカクサンチョンスケサン)』(1933)など江戸小咄(こばなし)の系統を引く物語漫画で人気を得た。昭和に入ってから江戸期の風俗や庶民文化の蒐集(しゅうしゅう)的研究に励み、『文楽(ぶんらく)人形』(1967)ほか多くの著書がある。

上笙一郎

『飯沢匡著『現代漫画家列伝』(1978・創樹社)』『宮尾しげを著『宮尾しげをの本』1、2、3、11巻(1984・かのう書房)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「宮尾しげを」の解説

宮尾しげを みやお-しげを

1902-1982 大正-昭和時代の漫画家,江戸風俗研究家。
明治35年7月24日生まれ。岡本一平に師事。大正11年「東京毎夕新聞」に子供向け物語漫画「漫画太郎」を連載してデビュー代表作は「団子串助(くしすけ)漫遊記」。江戸の庶民文化を研究し,「文楽人形」「江戸小咄(こばなし)集」などの著作がある。昭和57年10月2日死去。80歳。東京出身。本名は重男。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「宮尾しげを」の解説

宮尾 しげを (みやお しげお)

生年月日:1902年7月24日
大正時代;昭和時代の漫画家;江戸風俗研究家
1982年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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