寒葵(読み)カンアオイ

デジタル大辞泉 「寒葵」の意味・読み・例文・類語

かん‐あおい〔‐あふひ〕【寒×葵】

ウマノスズクサ科多年草山地樹下に生える。茎はごく短く、葉は柄が長く、卵円形基部心臓形表面白斑がある。初冬根際に、暗紫色の先が三つに裂けたがくのある花をつける。 冬》軒下の日に咲きにけり―/鬼城

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精選版 日本国語大辞典 「寒葵」の意味・読み・例文・類語

かん‐あおい‥あふひ【寒葵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ウマノスズクサ科の多年草。地下茎から二~三葉を根生する。葉は長柄をもち、長さ約一〇センチメートルの広卵形または心臓形で、しばしば白斑や白脈がはいる。冬、葉間から短い花柄が出て、先端が三裂した直径二センチメートルほどの暗紫色の筒状花が開く。観賞用として栽培されるが、本州、四国、九州の山地の樹下に野生する。植物学上は数十種に分けられていて、狭義カンアオイは関東および中部地方の太平洋側の低山に生える。漢方では、根を利尿薬、また、かぜ薬などにする。つぶねぐさ。ふまがみ。ちょうじゃのかま。ちゃがまのき。おけばな。いしばさみ。べにちょく。《 季語・冬 》 〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕
  3. 植物「ふゆあおい(冬葵)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「寒葵」の解説

寒葵 (カンアオイ)

学名Heterotropa nipponica
植物。ウマノスズクサ科の常緑多年草,薬用植物

寒葵 (カンアオイ)

植物。アオイ科の多年草,薬用植物。フユアオイ別称

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