20世紀日本人名事典 「小倉朗」の解説
小倉 朗
オグラ ロウ
昭和期の作曲家
- 生年
- 大正5(1916)年1月19日
- 没年
- 平成2(1990)年8月26日
- 出生地
- 福岡県
- 出身地
- 東京
- 学歴〔年〕
- 明治大学文学部中退
- 経歴
- 20歳ごろから作品を発表し、昭和12年「ピアノ・ソナチネ」で好評を得て、日本現代作曲家連盟に入会する。13年深井史郎、原太郎らと楽団プロメテ結成に最年少で参加した。作曲を深井史郎、池内友次郎に師事し、近代フランス音楽の作風を身につける。15年の秋からローゼンストックに指揮法を学び、ドイツ古典・ロマン派音楽に出会う。それを契機に、作風は古典主義的様式に転じ、26年「ピアノ・ソナチネ」を除く旧作のほとんどを破棄した。日本民謡・わらべ歌にも関心を持ち、合唱曲、オペラ等も多く手がけた。作品に「交響曲ト調」「ヴァイオリン協奏曲」、オペラ「寝太」、著書に「現代音楽を語る」「北風と太陽」「日本の耳」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報