小包郵便(読み)こづつみゆうびん(英語表記)parcel post

翻訳|parcel post

精選版 日本国語大辞典 「小包郵便」の意味・読み・例文・類語

こづつみ‐ゆうびん‥イウビン【小包郵便】

  1. 〘 名詞 〙 品物小包にして送る郵便。また、その郵便物
    1. [初出の実例]「去一日より東海道筋へ取扱を始めたる小包郵便は」(出典:国民新聞‐明治二六年(1893)二月九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小包郵便」の意味・わかりやすい解説

小包郵便
こづつみゆうびん
parcel post

旧郵政事業下で信書以外の物品を内容とする郵便物で,表面に「小包」の文字を表示したもの。正しくは小包郵便物。内国小包郵便と外国小包郵便に大別される。内国小包郵便は 1892年に取り扱いが開始されたもので,郵便法により重量制限および容積の制限が定められた。料金は全国を3地帯に分けた地帯区分制をとり,これと重量によって決められた。特殊小包として「書籍小包」や「カタログ小包」および無料取り扱いの「災害救助用小包」があった。外国小包郵便には万国郵便連合の「小包郵便に関する約定」に基づく「連合小包」と特定国との小包郵便約定に基づく「特約小包」があった。郵便事業の民営化後は郵便物でなくなったものの「ゆうパック」の名で日本郵便に引き継がれた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「小包郵便」の意味・わかりやすい解説

小包郵便【こづつみゆうびん】

信書以外の物品を内容とし,表面に〈小包〉と表示した郵便物。通常郵便物に対するもの。無封送り状の類は別として,通信文は同封できない。一般小包(ゆうパック)は距離・重量によって(国際郵便では船便航空便によっても)料金が異なる。書籍・雑誌・商品カタログ・カレンダー・CDやDVDなどを内容とし,重量3kg以内のものは冊子小包として,一般の小包より安く全国均一料金となっている。また,専用封筒を用いて全国均一料金で送ることのできる定形小包(〈エクスパック〉)などもある。
→関連項目宅配便

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android