小言(読み)コゴト

デジタル大辞泉 「小言」の意味・読み・例文・類語

こ‐ごと【小言】

不平文句苦情。「小言を並べる」
細かいことをいちいち取り立ててしかること。また、その言葉。「小言を食う」
[類語]文句苦情クレーム不平コンプレイント苦言言いがかりいちゃもん嫌み皮肉当て付け毒舌当て擦り揚げ足取り風刺物言い難癖咎め咎め立て

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「小言」の意味・読み・例文・類語

こ‐ごと【小言】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 不平、不満を言うこと。
    1. [初出の実例]「小絃はいとがほそいほどに、をとひくう、小ことをしのびやかに云やうなぞ」(出典:玉塵抄(1563)四七)
    2. 「小言(コゴト)たらだら手水(てうづ)をつかひ、卒八は床をあげてさうぢをする」(出典滑稽本・八笑人(1820‐49)二)
  3. しかって戒めることば。
    1. [初出の実例]「一人出て、花にしう心をかけて花をおる。花守出てしばる。さてこごとをゆふ」(出典:天正本狂言・花盗人(室町末‐近世初))
  4. ( を言われる立場からの語 ) 他からの苦情や非難
    1. [初出の実例]「何代か此家に、こごとのあったためしもなし」(出典:浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)中)

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