咎め(読み)トガメ

デジタル大辞泉 「咎め」の意味・読み・例文・類語

とがめ【×咎め】

犯した罪や過失を責めること。また、それに対する罰。そしり。非難𠮟責しっせき。「お咎めを受ける」
[類語]文句苦情クレーム不平コンプレイント小言苦言言いがかりいちゃもん嫌み皮肉当て付け毒舌当て擦り揚げ足取り風刺物言い難癖咎め立て

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「咎め」の意味・読み・例文・類語

とがめ【咎・尤】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「とがめる(咎)」の連用形の名詞化 )
  2. とがめること。なじること。非難すること。そしり。叱責。
    1. [初出の実例]「いかで、人目とがめあるまじくもて隠して」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
    2. 「如何なる御沙汰にか逢候はんずらんと上の御尤(トガメ)を怖て」(出典太平記(14C後)一三)
  3. つみやあやまちに対する罰。
    1. [初出の実例]「北の陣より、五月雨は、とがめなきものぞとて、さしよせて」(出典:枕草子(10C終)九九)
  4. 悪いことをしたと思って心に痛みを感じること。
    1. [初出の実例]「むしろ彼女の良心の咎(トガ)めは」(出典:真夏の死(1952)〈三島由紀夫〉)
  5. 売り過ぎや買い過ぎによって起こる、相場の大きな反動。〔取引所用語字彙(1917)〕

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