小豆島町（読み）しょうどしま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

小豆島〔町〕
しょうどしま

香川県北東部，小豆島の南東を占める町。東で播磨灘に面する。2006年内海町，池田町が合体。伝統の醤油，手延べそうめん，佃煮の特産品で有名。また温暖な瀬戸内気候をいかし，オリーブを生産する。南部の草壁は国内で初めてオリーブの試作に成功した場所で，小豆島オリーブ公園がある。農業ではスモモ，電照菊の栽培が盛ん。花崗岩の石材および安山岩の砕石を産し，石材業も行なわれる。大坂城石垣石切丁場跡は国の史跡。島内最高峰の星ヶ城山（816m）の西方には，紅葉の美しさで知られる国の名勝寒霞渓（神懸山）があり，観光の中心地。古刹も多く，明王寺釈迦堂，長勝寺の木造伝池田八幡本地仏座像はともに国の重要文化財。島全域には古くから農村歌舞伎（→小豆島歌舞伎）が伝わり，中山の農村歌舞伎舞台は土庄町の肥土山の舞台とあわせて国の重要有形民俗文化財に指定されている。三都半島にある誓願寺のソテツ，皇子神社社叢は国の天然記念物。壺井栄原作の映画『二十四の瞳』の舞台としても知られ，記念碑がある。一部は瀬戸内海国立公園に属する。国道436号線が通じ，姫路，高松，大阪，神戸への船が運航する。面積 95.59km²。人口 1万3870（2020）。

出典　ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

日本歴史地名大系

小豆島町
しようどしまちよう

２００６年３月２１日：小豆郡内海町・池田町が合併
⇒【内海町】香川県：小豆郡
⇒【池田町】香川県：小豆郡

出典　平凡社「日本歴史地名大系」