加圧によって破壊することなく、箔(はく)(フォイル)のように平面に広げられる性質。金、スズ、銅、アルミニウムのように金属には展性のよいものが多くある。延性とあわせて展延性ということもある。導電性、伝熱性とともに展延性は金属の特性の一つである。これらはいずれも純度が高くなるほど向上する。その代表例は金で、金箔は1ナノメートル(100万分の1ミリメートル)の厚さまで薄くすることができる。イギリスのE・ラザフォードは、金属を透過しがたいα(アルファ)線(2個の陽子と2個の中性子からなるヘリウム原子核の流れ)をきわめて薄い金箔に照射し、その透過状態を調べて原子模型を確立した。
[須藤 一]
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打撃または圧延により,破壊することなく平面的に広げられる性質.一般に展性に富む物質には軟らかいものが多い.金,スズ,アルミニウムなどはそれぞれ箔(はく)として広く実用に供されている.
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→延性
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「塑性」のページをご覧ください。
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…一般には,延性とは定量的な言葉ではなく,破壊を生じさせるのに要するひずみの目安である。すなわち,物体が破壊することなく塑性的に変形しうる性質のうち,引張応力による変形に注目したものが延性であり,圧縮応力によって板状,あるいは箔状に広げられる性質に対する言葉として展性malleabilityが用いられる。それゆえ,この両者は塑性変形しうる性質という意味で本質的にはなんら相違はないが,変形様式の違いに注目して使い分けられている。…
※「展性」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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