山葡萄(読み)ヤマブドウ

デジタル大辞泉 「山葡萄」の意味・読み・例文・類語

やま‐ぶどう〔‐ブダウ〕【山××萄】

ブドウ科蔓性つるせいの落葉低木。四国以北の山地自生。葉と対生して巻きひげが出る。葉は五角形状をし、裏面褐色綿毛密生雌雄異株。夏に黄緑色の小花を円錐状につけ、秋に黒色の実が房になって垂れる。実は酸っぱいが食べられる。 秋》「―故山の雲のかぎりなし/夕爾」
[類語]葡萄巨峰マスカットデラウェア

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関連語 蔓性 名詞

精選版 日本国語大辞典 「山葡萄」の意味・読み・例文・類語

やま‐ぶどう‥ブダウ【山葡萄】

  1. 〘 名詞 〙 ブドウ科のつる性落葉木本。北海道、本州、四国の山地に生える。巻きひげで他物にからむ。葉は長柄をもち大きく心臓状円形、浅く三~五裂して縁に不規則な鋸歯(きょし)があり、裏に赤褐色の綿毛を密生する。秋、美しく紅葉する。初夏、黄緑色の小さな五弁花を多数円錐状につける。果実は径八ミリメートルぐらいの球形で黒熟し食べられる。かねぶ。やまえび。おおえびづる。《 季語・秋 》 〔俳諧・番匠童(1689)〕

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