山鹿温泉(読み)やまがおんせん

精選版 日本国語大辞典 「山鹿温泉」の意味・読み・例文・類語

やまが‐おんせん ‥ヲンセン【山鹿温泉】

熊本県山鹿市にある温泉菊池川右岸にあり、保元二年(一一五七手負いの鹿が温かい沼に身をひたしているのを見て発見したという。泉質は単純泉。

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デジタル大辞泉 「山鹿温泉」の意味・読み・例文・類語

やまが‐おんせん〔‐ヲンセン〕【山鹿温泉】

熊本県山鹿市中心にある温泉。泉質は単純温泉

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日本歴史地名大系 「山鹿温泉」の解説

山鹿温泉
やまがおんせん

[現在地名]山鹿市山鹿

菊池川右岸の旧豊前街道沿いに発展した温泉。「鹿郡旧語伝記」によると保元二年(一一五七)菊池氏に預けられていた大和源氏の宇野親治が鹿狩りに当地を訪れ、谷に落ちて温い沼を発見したという。しかし「和名抄」山鹿郡温泉郷は湯町一帯に比定され、郷名からすると温泉の湧出はその頃には知られていたと推定される。「鹿郡旧語伝記」には治承三年(一一七九)山鹿太郎重光が湯家を建て入湯を始め、菊池氏歴代によって温泉の整備がなされ、文明年間(一四六九―八七)には菊池氏家老の隈部忠直が湯坪を掘り増したという。忠直はそののち洗馬流・円通湯・和泥湯・大平湯・見多湯・耆波湯・安座石・鹿牛堂・陸羽殿・医王殿の温泉十境を書残した(国誌)。温泉由緒縁起略記(金剛乗寺文書)によると、文明五年三月よりしだいに温泉が涸渇し、湯主左金吾親宗が種々の修繕を尽したが効果なく、金剛乗こんごうじよう寺の宥明法印が祈祷を行った結果、一二月二〇日に再び湧出を始めたという。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「山鹿温泉」の意味・わかりやすい解説

山鹿温泉
やまがおんせん

熊本県北部,山鹿市の中心市街地にある温泉。菊池川に臨む。泉質は弱アルカリ性単純泉。泉温は 39~45℃。湯量は豊富である。 12世紀の発見と伝えられ,温泉場には多く共同浴場プールがある。8月 15,16日に行なわれる山鹿大宮神社灯籠祭りは有名近く熊入温泉がある。

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