菊池川(読み)きくちがわ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

菊池川
きくちがわ

熊本県北部,阿蘇外輪山 (→阿蘇山 ) の北西斜面に発し西流山鹿市を過ぎて南に向きを変え,有明海に注ぐ川。全長約 61km。上流菊池渓谷中流山鹿盆地下流三角州菊池平野をつくる。江戸時代舟運に利用され,中流に広瀬,高島 (ともに菊池市) ,下流に高瀬 (玉名市) などの河港があった。上流部は阿蘇くじゅう国立公園に属する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

菊池川【きくちがわ】

熊本県北部の川。長さ71km。阿蘇外輪山の北西麓に発し,山鹿盆地を出て南流し,玉名市で有明海に注ぐ。下流の菊池平野,山鹿盆地では米を多産するが,流域の大部分は火山灰台地で,畑が多い。江戸時代に船積場が置かれ,米・木炭などを運んだ。
→関連項目鹿央[町]鹿本[町]菊水[町]菊池[市]熊本[県]七城[町]玉名[市]筑肥山地三加和[町]横島[町]

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

きくちがわ【菊池川】

熊本県北部の水を集めて西流し島原湾に注ぐ川。幹川流路延長71km,全流域面積996km2。阿蘇外輪山北西部の深葉山に源を発し,阿蘇溶岩を浸食して原生林の茂る景勝地菊池渓谷をつくる。中流域で菊鹿(山鹿)盆地をうるおし,迫間(はざま)川,内田川,岩野川などの支流を合わせ,丘陵地域をえぐる。下流域では菊池平野を灌漑し,海に入る。水力発電所は本流に5,迫間川,内田川に各1があり,迫間川に竜門ダムが建設中である。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本の地名がわかる事典の解説

〔熊本県〕菊池川(きくちがわ)


熊本県北西部を流れる川。1級河川(菊池川水系)。延長71km。流域面積996km2。阿蘇(あそ)外輪山の北西斜面に源を発し、西流、次いで南西流して玉名(たまな)市で有明海(ありあけかい)に注ぐ。上流の菊池渓谷は紅葉の名所。山鹿(やまが)盆地・菊池平野の農業用水に利用される。河口付近は三角州をなし、干拓地が広い。

出典 講談社日本の地名がわかる事典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

菊池川
きくちがわ

熊本県北部を流れる川。阿蘇(あそ)外輪山北西斜面に源を発し、迫間(はざま)丘陵中を流下しながら、菊鹿(きくか)盆地の中央部を西流、玉名低山地によって流向を南に変えながら菊池平野を経て、島原湾に注ぐ。延長約71キロメートル、流域面積996平方キロメートルの一級河川。阿蘇溶結凝灰岩からなる上流域では、大小の滝をかけた深さ100メートルにも及ぶV字谷を刻み、独特の渓谷美を呈している。中流域の菊鹿盆地では、網の目のように敷設されている農業用水路の給水源として機能するとともに、その流量の豊かさは、かつては広瀬、高島(菊池市)、山鹿(やまが)などに河港を発達させ、城北の経済動脈として機能させたこともあった。下流域には三角州平野を発達させている。1973年(昭和48)長洲(ながす)町地先に臨海工業地区が造成されて以降、菊池川の用水配分も多様化し、増える工業・都市用水の需要とその安定供給化を図るため、支流の一つである迫間川(菊池市)に竜門(りゅうもん)ダムを建設、2001年(平成13)竣工した。[山口守人]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

トランスジェンダー

性別違和をもつ人々の総称。性別違和とは,体の性的特徴,出生時の体に基づいて判別された性別や,その役割に課される性役割,性別表現など,すなわちジェンダーへの違和感である。トランスジェンダーには,他方の性...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

菊池川の関連情報