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金剛乗 こんごうじょう vajra-yāna

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金剛乗
こんごうじょう
vajra-yāna

真言密教の別名。法身大日如来の三密を説く『大日経』『金剛頂経』の教説を純密 (じゅんみつ) というが,この教説は,堅固であるところから,堅固なダイヤモンドにたとえられて金剛乗と呼ばれている。

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デジタル大辞泉の解説

こんごう‐じょう〔コンガウ‐〕【金剛乗】

真言密教の異称。

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大辞林 第三版の解説

こんごうじょう【金剛乗】

〘仏〙 その教えが堅固で迷いを破するものとして、真言密教徒が自らの密教をいう称。金剛一乗教。金剛乗教。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

金剛乗
こんごうじょう

密教徒が自らの密教を自称することばサンスクリット語バジラヤーナvajraynaの訳。バジラvajra(金剛)はインドラ神(帝釈天(たいしゃくてん))の鋭利な武器で、またダイヤモンド(金剛石)のことでもある。金剛はその堅固、鋭利という意味において密教以前にも定(じょう)(三昧(さんまい))や智慧(ちえ)の喩(たとえ)として用いられてきたが、ことに密教時代になると、それはあらゆる用語に付加されて密教の殊勝性を表す徴(しるし)となった。すなわち金剛乗とは、顕教(けんぎょう)に比して殊勝、堅固、秘密、絶対なる乗(乗り物=教え)のことである。このことばはとくにヨーガ(瑜伽(ゆが))タントラたる『金剛頂経(こんごうちょうぎょう)』や、それを承(う)けた無上(むじょう)瑜伽系のタントラにおいて用いられるが、これは、密教の行法を規定する根拠が、大乗的、『大日(だいにち)経』的な曼荼羅(まんだら)としての世界の空(くう)という真理の命題から、『金剛頂経』以後の、ヨーガの実践がそれを前提とする不可壊、堅固なる実相(世界の不空なる存在論的根拠)としての空性(くうしょう)、鋭利なる智慧にして、存在そのものである般若波羅蜜(はんにゃはらみつ)へと、再転換したことを示すものであろう。[津田眞一]

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世界大百科事典内の金剛乗の言及

【密教】より

… タントラ仏教はかの世界の女性原理を般若波羅蜜(仏母,すなわち悟りを生む智恵)として認識し,それを生身の女性(大印)と同置し,それと性的に瑜伽(合一)することによって中性的真実在の現成(悟り)を期するもので,通常は左道密教として嫌悪されるが,その本質はインド的精神性の原点への復帰現象とみなしうる面をもつ。なお,密教に対して,大乗よりもすぐれたという意味の金剛乗(バジュラヤーナVajrayāna)という呼称が用いられることがあるが,これは日本密教では純密を指し,チベット密教ではタントラ仏教がそのように自称するものである。また欧米の仏教学ではタントラ仏教全般を指す。…

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