岡田神社(読み)おかだじんじや

日本歴史地名大系 「岡田神社」の解説

岡田神社
おかだじんじや

[現在地名]八幡西区岡田町

神日本磐余彦命・大国主命・少彦名命などを祀る。旧村社。古くは熊手くまで貞元さだもとにあったが、慶長年中(一五九六―一六一五)黒崎くろさき城築城の際、現在地に移転したという(「地理全誌」など)近世には熊手村の熊手町、および藤田ふじた村の町・しん町・ふな(いずれも黒崎宿のうち)の産土神であった(「続風土記附録」など)。「続風土記」には熊手権現とみえ、祭神を大国主命・県主神(岡県主の祖熊鰐)・少彦名命の三柱とする。


岡田神社
おかだじんじや

[現在地名]松本市岡田 下岡田

現松本市岡田の西に南北に続く丘陵を背景として、浅間温泉の方向に向かい東面する。赤松の老樹が群生し、参道拝殿の前から、水田地帯を横切り、旧善光寺道に直角に交わり、長さ三五〇メートルに及ぶ。一ノ大鳥居がここにあり、左右にけやき大樹があり、西に向かって松並木が続く。一五〇メートル余で、参道はわずか右に折れ、ここに二ノ大鳥居、続いて二〇〇メートル余にして社地に達する。社殿は数度の火災に遭い、再建されている。現在は一間社流造で、その前に拝殿がある。神社の奥に古くからの用水池である田溝たみぞ池がある。旧郷社。

「延喜式」神名帳に「岡田オカタノ神社」とあり、筑摩郡三座の一つである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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