デジタル大辞泉 「岩窟の聖母」の意味・読み・例文・類語 がんくつのせいぼ【岩窟の聖母】 《原題、〈イタリア〉Vergine delle rocce》レオナルド=ダ=ビンチの絵画。板に油彩。のちにカンバスに移行。縦199センチ、横122センチ。聖母マリアと幼児キリストおよび洗礼者ヨハネを、岩窟を背景に描く。パリ、ルーブル美術館所蔵。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「岩窟の聖母」の意味・わかりやすい解説 岩窟の聖母がんくつのせいぼVergine delle Rocce 聖母子に関する特殊な図像表現の一つ。レオナルド・ダ・ビンチの同名の作品 (1486頃完成,ルーブル美術館) 。のちにレオナルドが弟子と共同で描いたほぼ同主題,同寸法の作品がロンドン,ナショナル・ギャラリーにある。新約聖書外典『ヤコブの福音書』によれば,イエスは馬小屋ではなく道のそばの岩穴で生れた。中世末期には,この伝承にスウェーデンの聖女ビルギッタの見た降誕の幻の記述が加わり,岩屋の中で聖母がイエスを拝する図像が生れた (『降誕図』 15世紀初頭,ピサ市立美術館) 。しかし,レオナルドの図像は非常に独創的で,その真の意味はいまだ十分に解明されていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
デジタル大辞泉プラス 「岩窟の聖母」の解説 岩窟の聖母 イタリア、ルネサンスの芸術家・科学者レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画(1483-86頃)。原題《Vergine delle rocce》。聖母マリアと幼児キリスト、洗礼者ヨハネ、天使が描かれる。ロンドンのナショナルギャラリーが所蔵。ほぼ同じ構図で呼称を同じくする作品がもう一つあり、パリのルーヴル美術館が所蔵。制作年不明。 出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報 Sponserd by