川祭(読み)カワマツリ

デジタル大辞泉 「川祭」の意味・読み・例文・類語

かわ‐まつり〔かは‐〕【川祭(り)】

陰暦6月と12月に行われる水神祭り河川井戸・泉などの水辺で広く行われる。この名称西日本に多い。→川浸かわびた

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「川祭」の意味・読み・例文・類語

かわ‐まつり かは‥【川祭】

〘名〙 陰暦六月と一二月の水神祭。六月は一日、一五日、晦日(みそか)などを祭日とするものが多く、祇園天王津島などの神社祭礼に結びついたものもある。一二月は一日が普通で、川浸り餠を川に投げ供える。
諸国風俗問状答(19C前)肥後国天草郡風俗問状答「ひかん七日の間に、川祭とて、水神罔女命を祭」

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世界大百科事典(旧版)内の川祭の言及

【川】より

…これは生産暦の上で初夏は麦の収穫期であるとともに,稲田に十分な水が必要な時期だからである。さらに本格的な暑季を前にして稲につく虫を駆除したり,悪疫流行に備え,悪霊を追い払うことを目的とする川祭・夏祭が盛行する。夏の川祭には,川開き,氷の朔日(ついたち)(6月1日),河童祭,川施餓鬼(せがき),虫送り,人形流し,ナヌカビ(七日目)の行事,七夕などとつづく。…

※「川祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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