巴蜀(読み)はしょく

世界大百科事典 第2版「巴蜀」の解説

はしょく【巴蜀 Bà shǔ】

中国,四川省をさしていう語。巴とは現在の重慶を中心として,嘉陵江流域を含む四川省東部をさし,蜀とは成都盆地を主地域とし,岷(みん)江流域に広がる西部をさす。元来はいわゆる西南夷系統に属する異民族の住地であったが,その中で巴と蜀はさらに民族・文化系統を異にした。がこの地を領有し,武帝が巴・蜀と漢中および南中(雲南省)を含めて益州としてより,一地域として扱われるようになった。 巴には巴郡南郡蛮,板楯蛮等と同系統のものが住んでいたのであろう。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

普及版 字通「巴蜀」の解説

【巴蜀】はしよく

地名。今の四川の地。〔戦国策、秦一〕大王の國、西に巴蜀・中の利り、北に胡貉(こはく)・代馬の用り、南に巫山・黔中(けんちゆう)の限りり、東に(山)・(谷関)の固めり。田は肥美に、民は殷富(いんぷ)に、戰車乘、奮沃野(よくや)千里(ちくし)饒多にして、地勢形なり。

字通「巴」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

完全試合

野球で,先発投手が相手チームを無安打,無四死球に抑え,さらに無失策で一人の走者も許さずに勝利した試合をいう。 1956年ニューヨーク・ヤンキーズのドン・ラーセン投手がワールドシリーズでブルックリン・ド...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android