明治〜昭和期の東洋史学者 東京帝大名誉教授。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
東洋史学者。常陸(ひたち)国北条(ほうじょう)村(茨城県つくば市北条)の出身。号は器堂(きどう)、字(あざな)は圭郷(けいきょう)、また筑波山人と称した。1887年(明治20)帝国大学古典科漢学課を卒業後、学習院教授、東京帝国大学教授を歴任。1925年(大正14)定年退官後は国学院大学、早稲田(わせだ)大学などで長く東洋史学を講じた。白鳥庫吉(くらきち)と並んで日本の東洋史学を開拓したが、白鳥がドイツ流の近代史学を応用した西域史を得意としたのに対して、漢学から出発した市村は、中国の政治、思想面の研究に優れ、また概説を得意とした。『東洋史要』『支那(しな)論集』『東洋史統』ほか多くの著作がある。
[川越泰博]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…1889年(明治22)8月2日《国民之友》第58号の綴込み夏季付録として発表された。訳者は〈S.S.S.〉(新声社の略),メンバーは森鷗外,小金井良精夫人で鷗外の妹喜美子,落合直文,市村瓚次郎(さんじろう),井上通泰。鷗外の翻訳作品集《水沫集(みなわしゆう)》(1892)に再録するときに2編を加えて全19編となった。…
※「市村瓚次郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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