弑逆(読み)シイギャク

デジタル大辞泉 「弑逆」の意味・読み・例文・類語

しい‐ぎゃく【×弑逆】

[名](スル)《「しぎゃく(弑逆)」の慣用読み》臣下・子など目下の者が、主君や親などを殺すこと。「光秀信長弑逆した本能寺の変」
[補説]「弑虐」とも書く。

し‐ぎゃく【×弑逆】

[名](スル)主君や父親を殺すこと。しいぎゃく。
「忍びて君父を―する程の」〈田口日本開化小史

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精選版 日本国語大辞典 「弑逆」の意味・読み・例文・類語

し‐ぎゃく【弑逆】

  1. 〘 名詞 〙 君主や父親を殺害すること。しいぎゃく。
    1. [初出の実例]「開基の主の自ら弑逆をなすとは」(出典:随筆・孔雀楼筆記(1768)一)
    2. 「公の才あるをねたみ、〈略〉鶴が岡の参籠に弑逆せさせし」(出典:随筆・胆大小心録(1808)一三三)
    3. [その他の文献]〔欧陽脩‐春秋論〕

しい‐ぎゃく【弑逆】

  1. 〘 名詞 〙 「しぎゃく(弑逆)」の慣用読み。
    1. [初出の実例]「曚雲が弑逆(シイギャク)騒擾によって、その頃衣袴なんどは賜りながら、之も参らず」(出典読本椿説弓張月(1807‐11)拾遺)

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普及版 字通 「弑逆」の読み・字形・画数・意味

【弑虐】しぎやく・しいぎやく

君父を殺す。〔後漢書、孔融伝論〕昔~昌言へるり。山に猛獸は、(れいくわく)(あかざ、まめのは)之れが爲にらずと。是(ここ)を以て孔孔子)、色を正して弑の謀を容(ゆる)さず。

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【弑逆】しぎやく・しいぎやく

君父を殺す。宋・欧陽脩〔春秋論下〕弑は大惡なり。其の罪爲(た)るや贖(つぐな)ふ(な)く、其の人爲るや容(ゆる)されず、其の法に在りてや、赦(ゆる)すこと無し。

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