強行規定(読み)キョウコウキテイ

デジタル大辞泉 「強行規定」の意味・読み・例文・類語

きょうこう‐きてい〔キヤウカウ‐〕【強行規定】

強行法規

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「強行規定」の意味・読み・例文・類語

きょうこう‐きていキャウカウ‥【強行規定】

  1. 〘 名詞 〙 法令規定うち社会秩序利益に関係があるため、当事者意思のいかんを問わず適用されるもの。刑法や行政関係諸法令、訴訟法の規定は多くこれであるが、私法の領域でも、民法の物権編や利息制限法借地法借家法などに多い。強行法規。強行法。⇔任意規定

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「強行規定」の意味・わかりやすい解説

強行規定
きょうこうきてい

法令の規定のうちで,当事者の意思にかかわりなく適用される規定。強行法規ともいう。強行規定に対し,法令で規定していても当事者がそれに反する意思表示をすれば適用されない規定を任意規定という。法規のうちどれが強行規定かは,条文に明記してある場合を除き,法令の趣旨から判断するほかはないが,当事者以外の第三者利害関係や公の秩序,善良の風俗にも影響のある規定は一般に強行規定であり,公法や物権法,親族相続法の規定の多くは強行規定とされる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の強行規定の言及

【強行法規・任意法規】より

…ある法規の定める法的効果が当事者の意思にかかわらず発生する場合その法規を強行法規といい,逆に,その法的効果が当事者の意思によって排除されうる場合,その法規を任意法規という。それぞれ強行規定,任意規定ともいう。一般に,公の秩序に関する規定は強行法規であり,そうでないものが任意法規とされる(民法91条)。…

※「強行規定」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android