後夜(読み)ゴヤ

デジタル大辞泉 「後夜」の意味・読み・例文・類語

ご‐や【後夜】

六時の一。とらの刻。夜半から夜明け前ころ。現在の午前4時ごろ。また、その時に行う勤行ごんぎょう。夜明け前の勤行
「―など果てて、少しうちやすみたる寝耳に」〈・一二〇〉

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精選版 日本国語大辞典 「後夜」の意味・読み・例文・類語

ご‐や【後夜】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。一日を昼夜六つ(晨朝、日中日没、初夜、中夜、後夜)に分けた、夜間の後の時分をいう。夜半から朝までの間。
    1. [初出の実例]「其の後夜に男の声有り」(出典:日本霊異記(810‐824)上)
    2. [その他の文献]〔劉長卿‐喜鮑禅師自龍山至詩〕
  3. ごや(後夜)の行ない
    1. [初出の実例]「暁修法後夜未行之前、家僕等高声称乾方焼亡之由」(出典権記‐長徳四年(998)三月二八日)
  4. ごや(後夜)の鐘(かね)」の略。
    1. [初出の実例]「居(すゑ)風呂に後夜きく花のもどりかな」(出典:俳諧・蕪村句集(1784)春)

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普及版 字通 「後夜」の読み・字形・画数・意味

【後夜】ごや

後半夜。未明まで。宋・梅尭臣〔韻に依りて、劉六の淮潮に和す〕詩 (ぶおう)、下上に隨ひ 日、共に傾す 後夜、人の寐(い)ぬる無し 遙かに浦に入るの聲を聽く

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