20世紀日本人名事典 「御木本 幸吉」の解説
御木本 幸吉
ミキモト コウキチ
- 生年
- 安政5年1月25日(1858年)
- 没年
- 昭和29(1954)年9月21日
- 出生地
- 志摩国鳥羽(三重県鳥羽市)
- 主な受賞名〔年〕
- 勲一等瑞宝章〔昭和29年〕
- 経歴
- 明治11年実家のうどん商をつぐ。その後、郷里の英虞湾でカキ、アワビなどの養殖を手掛けたのち、特産品アコヤ貝の研究を始め、26年鳥羽市の相島(現・ミキモト真珠島)で半円真珠の開発に成功。29年多徳島に真珠の養殖場を設け、39年真円真珠を完成。以来、品質の改良を努めるとともに海外にも販路を拡張。大正13年多額納税者として貴族院議員。戦時中は政府に養殖を禁じられたが、昭和25年再開。各地の博覧会などに出品し、“ミキモト・パール”の名声は世界各地にとどろき“真珠王”の名をほしいままにした。「御木本幸吉語録」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報