御柳(読み)ギョリュウ

デジタル大辞泉 「御柳」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐りゅう〔‐リウ〕【御柳】

ギョリュウ科の落葉小高木。多くの細い枝を出し、繊細な葉を密生する。春と夏の2回、淡紅色小花が群生して咲く。中国原産で、日本に寛保年間(1741~1744)に渡来庭木などにする。檉柳ていりゅう
[補説]書名別項。→御柳

ぎょりゅう【御柳】[書名]

原題、〈イタリアMyricae》イタリアの詩人パスコリの処女詩集。1891年、友人の結婚祝いとして制作された。増補改訂を経て、1903年に決定版刊行。「ミリーチェ」ともいう。

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精選版 日本国語大辞典 「御柳」の意味・読み・例文・類語

ぎょ‐りゅう ‥リウ【御柳】

〘名〙
宮殿のまわりの柳。〔韓翃‐寒食〕
② ギョリュウ科の落葉小高木。中国原産で寛保年間(一七四一‐四四)に渡来し、庭園などに栽植される。幹はよく分枝し、高さ五~八メートルになり、樹皮には黒褐色の縦紋がある。小枝は細く先端は下垂し、針状で鱗片状に重なりあった葉を出し枝をおおう。花は小さな淡紅色の五弁花で、密生して円柱状の花穂となる。春に旧枝に生じた花は結実しないが、初秋、新枝に生じたものは結実する。種子には長い冠毛がある。漢名、檉柳(ていりゅう)
随筆・昆陽漫録(1763)五「御柳 五雑俎曰。今閩中有一種柳〈略〉いまの御柳即是なり」

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普及版 字通 「御柳」の読み・字形・画数・意味

【御柳】ぎよりゆう

御所の柳。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「御柳」の解説

御柳 (ギョリュウ)

学名Tamarix chinensis
植物。ギョリュウ科の落葉小高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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