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循環取引 ジュンカントリヒキ

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デジタル大辞泉の解説

じゅんかん‐とりひき〔ジユンクワン‐〕【循環取引】

A社からB社へ、さらにC社へと次々に商品を書類上だけで売買し、最後はまたA社へ戻る取引。売買手数料はA社の負担となる。不正とされるが、売上を水増しすることで、増資・融資など資金調達に有利になるとされる。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

循環取引

複数の企業や業種間で、架空の商品を転売するなどし、売り上げを計上する取引。売上高を意図的に操作できる。利益よりも売上高の伸びが評価される傾向にある新興企業の場合、「成長性が高い企業」などと見せかけることで、金融機関の融資、株式・社債の価格や発行条件を有利に導ける。受けた注文をそのまま他社に回す「スルー取引」、自社製品を複数の企業で転売し、最終的に自社に戻して在庫などにする「Uターン取引」などが代表的。

(2009-03-06 朝日新聞 朝刊 埼玉 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

循環取引
じゅんかんとりひき
round-tripping

複数の企業が示し合わせ、商品の転売を繰り返すことで売り上げを計上する架空取引。転売目的で仕入れた商品をそのまま次の業者に流す「スルー取引」で売り上げをかさ上げすること自体は違法行為ではない。しかし、取引先と結託して架空の商取引を創作し、商品のやり取りがあるように伝票を操作することは粉飾決算であり違法である。循環取引により売上高を水増ししている上場企業は、有価証券届出書虚偽記載金融商品取引法違反となる。売上高を増やすことで「成長性が高い企業」などと見せかけ、金融機関の融資、株式・社債の価格や発行条件を有利に導くことが目的で行われる。また、企業の損失隠蔽(いんぺい)や決算対策として行われることもある。2013年(平成25)6月にはJASDAQ(ジャスダック)上場のゲーム制作・携帯コンテンツ会社インデックスが循環取引による粉飾決算の容疑で証券取引等監視委員会による強制調査を受けた。新聞報道によると、この循環取引には、関連会社や取引先100社以上が参加していた。通常の監査で不正を見つけるのは困難で、社員の内部告発により発覚することが多い。[編集部]

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