微震(読み)ビシン

デジタル大辞泉 「微震」の意味・読み・例文・類語

び‐しん【微震】

地震の強さの旧階級。静止している人や特に注意深い人が感じる程度のものとされ、震度1にあたった。→震度
[類語]地震地動ちどう余震揺り返し無感地震有感地震大地震だいじしん大地震おおじしん大震震災震央震源震源地震度軽震弱震中震強震烈震激震

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「微震」の意味・読み・例文・類語

び‐しん【微震】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かすかな震動。微小のふるえ。
    1. [初出の実例]「前の列車より倍も高い音を立てて過ぎ去った。座敷の微震(ビシン)がやむ迄は茫然としてゐた三四郎は」(出典:三四郎(1908)〈夏目漱石〉三)
  3. 地震の強さを表わす等級一つ。気象庁旧震度階の第一階級。静止している人や、敏感な人だけが感じられる程度の地震。震度一。〔地震学講話(1907)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android